暮らしのマナー/食事・テーブルマナー

ソムリエ直伝!テイスティングとワイングラスの持ち方(3ページ目)

「東京ステーションホテル」のレストラン「ブラン ルージュ」のシェフソムリエ鈴木利幸さんに、お話を伺いました。ワインのテイスティングの仕方、グラスの持ち方、ナプキンの使い方などワインマナーと注意点をご紹介します。「ソムリエ直伝!ワインの上手な頼み方とスマートマナー」とともにご覧下さい。

諏内 えみ

執筆者:諏内 えみ

暮らしのマナーガイド

ここが見られている!

諏内:みなさん気になるかと思いますが……。ソムリエやスタッフの方々はお客様のどんな部分をご覧になっているのでしょうか!?

鈴木氏:所作すべてです。また、男性は特に靴と時計が見られていると思います。女性は爪、ジュエリーなどでしょうか。やはり、おすすめする価格帯などを考える基準にはなるかと思います。

諏内:なるほど。それは緊張しますね! では、鈴木さんが“また来てほしい”と思われるお客様とは?

鈴木氏:愉しんで帰って頂けた方にはどなたでも「またいらしてほしい」と思います。高い金額をお支払い頂いているのですから、美味しいものを提供するのは当たり前。我々は、いかにお客様に愉しいひとときを提供できるかに全力を尽くします。

諏内:それゆえ、リピーターの方が多いのでしょうね!
 

鈴木氏にとってワインマナーとは?

シェフソムリエ 鈴木氏

シェフソムリエ 鈴木氏

諏内:最後に、鈴木さんがお考えになる『マナー』とは?

鈴木氏:型にはまった所作やオーダーをなさることなどではなく、お連れの方や周りを不快にさせないよう振る舞うことが真の『マナー』だと考えます。飲み物の選び方でも、グラスの持ち方でも、周りの方が快適であれば、それはマナー違反とはなりません。

諏内:相手に合せる、空気を読める力が大切なのですね。


 

インタビューを終えて…… 

洞爺湖サミットのシェフソムリエも務められたトップソムリエの方、いうことで緊張して臨みましたが、気さくでお優しいお人柄でとても楽しくお話しさせて頂きました。鈴木さんの型にはまらないお考えと、真の『サービスのプロ』という部分を拝見でき、大変有意義な時間となりました。

他のお店では「採算が合わない」という理由から、通常あまり置かないような国産ワインを沢山仕入れたり……と、通常ならNGが出るであろう鈴木さんのワインセレクトに、隠されたストーリー性を読みとったホテルのGMはひと言、「Excellent!」とおっしゃったそう。ホテルスタッフの方全員の心意気を感じる、本当に粋で素敵なホテルです!
 

東京ステーションホテル「ブラン ルージュ」

東京ステーションホテル「ブラン ルージュ」

■鈴木利幸氏プロフィール
フランス「レストラン・ドゥ・ラ・ピラミッド」
ホテルメトロポリタン エドモント「フォーグレイン」マネージャー
九州・沖縄サミット ソムリエ
北海道洞爺湖サミット シェフソムリエ  
等を経て、現在、東京ステーションホテル「ブラン ルージュ」を始めとする直営全店舗のシェフソムリエを務める 

メートル・ド・セルヴィス杯 優勝
フランスワイン&スピリッツ全国ソムリエ最高技術賞コンクール 3位入賞
ピリエ・シャブリジェンヌ 受賞

「東京ステーションホテル」 →こちら
「ブラン ルージュ」      →こちら
 

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