「限りあるお金をどう使うか」を教えることが大切です
我が家では小学5年生までおこづかいはありませんでした。5年生から500円、6年生で600円、中1で700円……と、堅実に100円ずつ増やしていきました。他のお友達に比べると明らかに少ない金額ではありましたが、値上げ交渉には応じませんでした。
買いたいものがあるときは、月々のおこづかいを貯めて買うようにしつけました。中学校まではたいしたお金の使い道はあまりないものです。おこづかいが少ないと、自然に支出を控えようという意識も働くようです。100円ずつの値上げとなると、高1では1000円ということになりますが、ここはさすがに少ないだろうと、大幅アップを……と言っても2000円で交渉成立。
お手伝いでいくらとか、良い成績をとればいくら、などのやり方は我が家ではしないことにしています。世の中では働くことで報奨を得ることの予行練習として、そういったやり方を提唱されている方々もおられますが、私は少し違う考えだからです。見返りがなくとも家族、人間としてお手伝いができる子になって欲しかったからです。
お金教育に大切なことは、日々の、親のお金に対する姿勢が何より子供に大きな影響を与えているということです。電気やガスの節約、買い物の仕方、お金の管理など、子供によく見えるように、なおかつ節約などの努力を生き生きと楽しんで取組み、家族間で共有するようにしました。そのおかげで無駄遣いのしない子に育ったと思います。