紅葉の見ごろを迎える秋に訪れてほしい「ノバスコシア」
カナダにはもともとはファーストネーションと呼ばれる原住民が暮らしていましたが、1700~1800年代にはアイルランドやスコットランドから、文化的な軋轢を避けるため多くの人々が新しい地に移住しました。「ノバスコシア」には「新たなるスコットランド人の土地」という意味があり、新天地に根付いたスコットランド系などの移民の伝統文化が今も色濃く残る地域です。
ノバスコシア州はカナダ東部に位置し、ハリファクスなどの都市を含む半島、『赤毛のアン』で有名なプリンスエドワード島などいくつかの島々からなります。トロントやモントリオールからハリファックスまで飛行機で3時間。陸路で行くことも可能です。
アイルランドやスコットランドを中心に栄えたケルト人の伝統文化。映画『タイタニック』の中のダンス音楽などで徐々に日本でも知られるようになったフィドルなどのケルト音楽は、われわれ日本人にもどこか懐かしく、なじみのあるものに感じられます。
ノバスコシア州のケープブレトン島では、年に一度このケルト音楽の祭典「Celtic Colours」が開かれます。カナダだけでなく、ヨーロッパなどからも第一人者が招かれ、島を挙げての音楽祭です。
このCeltic Coloursの時期はメープルの紅葉が大変美しく、北米一美しいといわれる「カボット・トレイル」というドライブコースは旅行者に大変人気があります。思わず息を飲むような切り立った道を登りきると、目の前に広がる紅葉の大パノラマは、人生で一度は見る価値ありです。
ケープブレトン島以外にも、日本人には『赤毛のアン』で人気のプリンスエドワード島があります。こちらの島はのどかな風景が広がり、ケープブレトン島とはまた違ったのんびりした雰囲気を楽しむことができるでしょう。
日本ではあまり知られていないノバスコシアですが、ぜひ紅葉の見ごろを迎える秋に訪れてほしいスポットです。