モダンアートとガラスの大窓がお出迎え「トロント・ピアソン国際空港」
カナダ観光の目的は何でしょうか? 遡上する鮭で赤く染まる川、どこまでも続くタイガの森や錦秋のメイプルリーフで目を楽しませる、自然満喫コース? それとも、冬季オリンピックを開催できるほど良質な雪で楽しむ、ウィンタースポーツコース? それともそれとも、フランス語と英語という2つの公用語を持つ多様な文化に触れる旅でしょうか。行く先は旅の目的によってさまざまでしょうが、カナダを訪れる観光客のほとんどが、必ず訪れる場所、それが「トロント・ピアソン国際空港」です。
わたしがここに訪れたのは、カナダへの旅ではなく、中米メキシコへの旅の途中、トランジットでした。まずその機能的な建物と内装に、時差ボケでしょぼしょぼした目を見開きました。国際的なハブ空港であり、アメリカやヨーロッパ、中東にアジアと、世界中の国と地域から、いろんな言語と習慣をもつ乗客が訪れ、ここに降り立ちます。
空港が初めての人でもひと目でわかるような行き先表示や案内板。通路どころかトイレの中まで段差のない、重くて大きな荷物を持って移動する旅行者が安心できる設計。そして何より、各ゲート前の待合場所には、座り心地のよい椅子が十分な数あります。
また、空港内のモダンアートもフライトで疲れた旅行者を楽しませてくれます。わたしが見たのは、波のうねりを表しているような、向きあった壁で、すかさず中に入って手をぱんぱんたたくなど、遊んでしまいました。
そして天井から床までの大きな、ぴかぴかのガラス窓。そこからトロントの街並みを遠望すれば、これから始まる旅の期待が高まります。
ただ通り過ぎるなんてもったいない。行きでも帰りでもトランジットでも、ほんのひと時、モヒートでも飲みながら、この楽しい空港を満喫してみませんか?
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■トロント・ピアソン国際空港(Toronto Pearson International Airport)
営業時間:終日
定休日:なし
ホームページ:トロント・ピアソン国際空港
※このデータは記事公開時点のものです。