第2次世界大戦の最中、海軍の依頼により彼等が開発したプライウッド(合板)の‘添え木’は「戦争で生まれた椅子」でご紹介した通り、Charles & Ray Eames(チャールズ&レイ・イームズ)のデザイン原点、DCW(ダイニングチェアー)&LCW(ラウンジチェアー)へと発展した。
そしてDCW&LCWの兄弟的存在の椅子、DCM(Dining Chair Metal Legs)、LCM(Lounge Chair Metal Legs)が、翌1946年に発表された。

軽快でモダンな薫りを放つMetalシリーズ(DCW&LCM)は、まさに近代デザインの集大成である。素材の使い方や特徴的なディテール(詳細)には、Eames氏のモノづくりに対する豊かな感性や様々な工夫が感じられる。

← LCM/Lounge Chair Metal LedsはDCMのそれと比べて安定感のあるサイドラインである。背、座面は厚さ:9mmのプライウッド



DCMに比べてLCMは、低めの座高(394mm)、ゆったりとした奥行(616mm)と傾斜が特長である。
座面や背の傾斜は、人の身体を快適に支える為に必要であり、このラウンジチェアーのように長い間、座る椅子では大切なポイントである。
椅子の上部を支える脚は、重心を後ろにかけた場合転倒しないように、座面や背と同様に角度をつけている。

DCM同様、16mmのスチールパイプ製の脚先に取り付けてある樹脂製のプラパート→



床面は水平なので、角度のついた脚と床面を馴染ませる為に脚先にはプラパート(樹脂製の靴のようなもの)が取り付けてある。根元が自由に動くので、多少凸凹した床面でも安定性を保つことができるのである・・・・・そうそう、あのアポロ宇宙船の月面着陸船の脚先にあった円盤と同様のものと考えてもらえればよい。