50~70年代のモダンデザインの中で、Charles & Ray Eames(チャールズ&レイ・イームズ)と彼等のスタジオ:901は、煌々と光を放つ存在であった。
第2次世界大戦の最中、海軍の依頼により彼等が開発したプライウッド(合板)の‘添え木’は「戦争で生まれた椅子」でご紹介した通り、彼等のデザイン・ルーツである。

※結局、1945年の戦争終結までにEames氏等は15万個の‘添え木’を製造し、海軍からは人命救助の感謝状が届いた。しかし、彼等が手にしたものはそれだけではない。この戦争で「大量生産可能な合板の知識と技術」という、なによりも貴重な財産を手にいれたのだ。彼等は合板という素材を徹底的に把握した。(←引用:イームズ・デザイン展コンセプトブック)※

← DCM/Dining Chair Metal Ledsの美しいサイドライン


その合板を用いたEamesの名作椅子、DCW/Dining chair Wood Legs と LCW/Lounge Chair Wood Legs 言わば、戦争から生まれた椅子には兄弟がいた。DCWとLCWを完成した翌年、1946年にEames Designのその後の方向性を決定づけた大傑作、DCM/Dining Chair Metal Leds 、LCM/Lounge Chair Metal Legs を発表した。

基本的には、DCW・LCWと同一のデザインだが、脚を合板からクロームメッキ(ピカピカのシルバー色)のスチールパイプに変えた。(WoodからMetalに変更したからDCW、LCW→DCM、LCM・・・・・こんなストレートなネーミングもEames氏らしい。。。。。)



しかし、単純にWood(木)をMetal(金属)に変えただけのように見えるこの椅子も、3本脚にしたり・・・様々な試行の繰返しの末、一番安定感があり、全体バランスが良い4本脚タイプが最終デザインに決定したのである。