鬼怒川仁王尊プラザで温泉満喫
鬼怒川仁王尊プラザには、多数の温泉浴場があります。男女別に内湯(岩石室内風呂)と露天(岩石露天風呂)と、写真の屋形船露天風呂があり、さらに水着が湯あみ着で入る混浴の「舞台の湯」が平成21年夏に新設されました。ただし、舞台の湯は4月中旬~11月中旬のみの営業です。
中でも最も湯の良さを感じるのが、屋形船露天風呂。日帰り入浴の常連さんも、その事を良くご存知のようで、人気が屋形船露天風呂に集中してしまいます。あまりの人気に、週末や夕方はなかなか落ち着いて入浴出来ない事が多い程。もちろん、他の内湯や露天も同じ湯の掛け流しですから、極端に湯の良さが落ちる訳ではありません。しかし、やはり湯の良さの違いを感じてしまうのも事実。屋形船露天風呂は浴槽が狭い上に湯口が複数あるので、湯の回転が早くて、浴槽の湯がフレッシュなまま保たれる事と、やはり露天なので外気浴を同時に楽しめる事が大きいのだと思います。
週末の日帰り入浴では、なかなか落ち着いて堪能出来ない屋形船露天風呂ですが、宿泊すれば、夜に存分に堪能出来ます。また、日帰り入浴は8時から22時までですが、宿泊者は朝は6時から夜は露天は23時、内湯は23時30分まで入れるのです。つまり朝2時間、夜1時間の宿泊者専用時間があるので、温泉を一層堪能するチャンスがあると言う訳です。
泉質はアルカリ性単純温泉ですが、硫黄臭が明確にあり、アルカリ由来と思われるすべすべ感も強く、加熱のせいか元からか分かりませんが、泡付きまである名湯です。同様の名湯は湯西川温泉にもありますし、旧栗山村にもあります。また栃木県は温泉大国で、日光湯元温泉を始めとして、那須塩原温泉や奥鬼怒温泉郷など強豪揃いなので、日帰り入浴時は驚くに値しないと思っていたのですが、宿泊でじっくり堪能すると湯の良さに魅了されてしまい、そうした強豪とも十分に渡り合える特筆すべき湯だと確信する程。温泉の印象が日帰りと宿泊で、これ程異なる事もあるのだと、私自身勉強になりました。
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