ワイキキビーチに建つ近代サーフィンの父、デューク・カハナモク
ワイキキの真ん中で、ビーチを背にして建つ銅像。誰なのかわからないまま記念撮影していませんか? 彼の名前は、デューク・パオア・カハナモク(1890~1968)。ハワイ初のオリンピック金メダリストであり、キリスト教宣教師によって迫害されていたサーフィンの復活に貢献。「近代サーフィンの父」と呼ばれたハワイの英雄です。ワイキキのビーチボーイがオリンピックへ
銅像が建立されたのは、生誕100周年を迎えた1990年。海を愛した彼が、海に背を向けているのはかわいそうという意見も
1911年、20歳の時に地元の競泳大会で世界記録を更新したことをきっかけに、翌年開催されたオリンピックのストックホルム大会ヘ出場。デュークは、100メートル自由形で金メダル、自由形で参加した800メートルリレーでも銀メダルを獲得しました。
さらに、1920年アントワープ大会では、両競技ともに金メダル。1924年パリ大会では、100メートル自由形で銀メダルを獲得。その後、競泳界を引退したものの、1932年ロサンゼルス大会には水球の選手として出場し、銅メダルを獲得しています。
ハリウッド映画にも出演! 世界にサーフィンを広めたデューク
オリンピックで有名になると、ハンサムだったデュークは、ハリウッド俳優としても活躍。当時、まだ無声だったハリウッド映画約30本に出演しました。また、サーフィン普及のため、アメリカ本土、オーストラリアなど世界各地でサーフィンの妙技を披露し、「近代サーフィンの父」と呼ばれるように。晩年は、ホノルル市郡の保安官を勤めながら、「ハワイのアロハ大使」(親善大使)として活躍しました。彼の名前を冠したビーチ、レストランヘ行ってみよう
デュークが育ったのは、母親の実家があったヒルトン・ハワイアン・ビレッジのカリアタワー付近。ヒルトン前には彼の名前が付いたビーチ&ラグーン、その後方のヒルトンとハレコアホテルの間には、デューク・カハナモク・パーク(公園)があります。たくさんのデュークに会える「デュークス・ワイキキ」
デューク・カハナモク・ラグーン紹介記事はこちら>>>デューク・カハナモク・ラグーン/ホノルル
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■DUKE KAHANAMOKU STATUE(デューク・カハナモク像)
住所:ワイキキ クヒオ・ビーチパーク内 ハイアット・リージェンシー向かい
※デューク像を映すライブカメラが設置されており、ホノルル市のサイトでストリーミング配信されています(ハワイ時間=日本時間+5時間-1日)。
■DUKE'S WAIKIKI(デュークス・ワイキキ)
住所:2335 Kalakaua Ave. アウトリガー・ワイキキ・オン・ザ・ビーチ1階
TEL:808-922-2268
営業時間:朝食7:00~10:30、ランチ11:00~15:00、ディナー16:45~22:00、バー11:00~24:00