子供の「なぜ?」を大切に
しかしながら、子供が将来就く可能性がある職業は千差万別。また、いつ将来の夢がハッキリするかも分からない。今回は、そのような段階でも、自分の子供に対して、子供が将来夢をかなえるために、家庭でできるサポート(教育)方法をご紹介します。
「一流」から学ぶ
様々な世界で活躍する、「一流」と呼ばれる方々が持つ共通点の一つは「分析力」に秀でているということです。「一流」は、ただがむしゃらに努力をしている訳ではありません。39歳になった今なお、世界の第一線で活躍をしている、ヤンキースのイチロー選手の名言の中にも「どうやってヒットを打ったのかが問題です。たまたまでたヒットでは、なにも得られません」という言葉があります。
つまり、「なぜ成功したのか?」「なぜ失敗したのか?」その理由を分析し、今後に活かすことが重要だと言うことです。
小さいうちから「PDCAサイクル」を回す習慣を
ビジネスの世界で業務を円滑に行うために用いられる「PDCAサイクル」という手法。子供に応用出来るよう多少アレンジしてお伝えすると、- Plan(計画) :目標達成のための計画をたてる。
- Do(実行) :計画を実行する。
- Check(評価):計画通りに実行できたか。目標が達成できたか。
- Act(改善) :計画通り実行する(目標達成)には、どう改善すればよいか。また、計画自体を改善する必要があれば改善する(これが新たな計画となる)。
この4つのステップを繰り返し行い、徐々に目標達成に近づけていくというのが「PDCAサイクル」です。
「PDCAサイクル」はビジネスに限ったことではありません。この手法は、子供でも、日常生活の中で自然にやっていることだと思います。しかし、残念ながら意外と出来ていない場面が多いのも事実です。
例えば、算数の勉強に取り組む際に、
- Plan(計画):解法を考える。
- Do(実行) :実際に解く。
- Check(評価):正解かどうか確認。
と、ステップ4のAct(改善)をせずに、終わりにしてしまい、同じようなミスを繰り返してしまう子供が多いです。
しっかりと、「そもそもの視点(考え方)を間違えていたのか」、「図の描き方を間違えていたのか」「単なる計算ミスだったのか」など、「どこで間違えてしまったのか」を分析出来れば、同じようなミスを減らすために、Act(改善)をすることが出来ます。
また、これは、勉強以外でも同じ事が言えます。例えば、サッカーの練習やピアノの練習でも、ただ指示された練習をこなしたり、単純な反復練習を繰り返すよりも、
- 今やっている練習は、なんのためにやっているのか。
- 自分の長所短所を分析して、それを練習メニューに活かす。
このように、小さいうちから、「PDCAサイクル」を意識的に繰り返し回すことが、「子供の夢を叶える」一つのポイントです。
>>家庭で「なぜ?」の気持ちを育てる際の注意点