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新生「歌舞伎座」 白が彩るライトアップの見所を解説(4ページ目)

2013年4月、待望の第5期歌舞伎座が開場します。歌舞伎座と背面の歌舞伎座タワーとから成る複合施設の名はGINZA KABUKIZA(ぎんざかぶきざ)。世界に誇る歌舞伎の殿堂の建築デザインは隈研吾氏。宵からはライトアップされた優雅な姿が銀座の街を彩ります。最先端技術と照明デザインが実現した季節毎に代わる繊細な白い光のバリエーションにご注目ください。照明デザインは石井幹子氏と娘の明理氏の豪華コラボレーションです。

成海 まお

執筆者:成海 まお

夜景・イルミネーションガイド



GINZA KABUKIZAをもっと知ろう 

『GINZA KABUKIZA』の建築、設備、機能についてもお話します。GINZA KABUKIZAは100年先を見据えた建築物にしようというプロジェクトであり、災害や地震に強い建物です。災害時の帰宅困難者を受け入れるための機能も備え、非常時には約3000人が3日間程度待機できる準備がされます。また、環境に優しい施設でもあります。太陽光の利用やLED照明をはじめ、環境対策に細かく配慮していることや文化貢献が評価され、日本政策投資銀行DBJビルディング認証において最高ランクのプラチナ認証も取得しました。1階客席は座席の横幅を3cm前後を約6cm広げ、5階には約400平方mの日本庭園とギャラリーが設けられます。庭園には歌舞伎作家である河竹黙阿弥の自宅にあった石灯篭や4代目歌舞伎座の鬼瓦などが置かれ、ギャラリーには舞台で使用された衣装や小道具、舞台セットの一部などが展示されるそうです。

このようにさまざまな設備や機能を備えたGINZA KABUKIZA。歌舞伎を観る劇場という枠にはおさまりません。世界へと日本文化を発信する拠点として、そしてランドマークとしての発展が期待されます。GINZA KABUKIZAの出現によって街も変わっていくでしょう。

さて、さいごにハッピーなトリビアをご紹介しましょう。4月3日から1年間の柿葺落(こけらおとし)興行のシンボルマークは歌舞伎座さよなら公演で飛び立っていった鳳凰が舞い戻ってくるイメージをデザインしています。そして月明かり照明が降り注ぐ瓦屋根にも鳳凰の紋をかたどった瓦が並んでいます。実はその中のひとつだけが逆さになっていて、その「逆さ鳳凰」を見つけると幸せになると言われているそうです。歌舞伎鑑賞の際はぜひ双眼鏡持参で探してみてください。

≪DATA≫
歌舞伎座
東京都中央区銀座4-12-15
【アクセス】
東京メトロ日比谷線・都営浅草線 東銀座駅[3番出口]
東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅[A6番出口]徒歩5分
JR・東京メトロ 東京駅 タクシー10分

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