新生『歌舞伎座』とライトアップの見どころ
上:純白色 下:温白色 提供:(C)松竹株式会社
*ファサードとは建物の正面。 一般的には玄関のある面を言いますが、外観として重要な面であれば、側面または背面 もファサードとも呼ぶ場合があります。
■季節感を表した1年の演出
四季の変化を1年を通して白色光のバリエーションで表現しています。
- 純白色(限りなく白に近い色):夏(6月~9月)
- 温白色(少し温かい白):春(3~5月)、秋(10、11月)
- 暖白色(暖色の白):冬(12月~2月)
不定時法とは、日出36分前を明け六ツ、日没36分後
を暮れ六ツとし、その間を6等分して一刻(いっとき)とするものです。
- フル点灯(宵):日没~夜五ツ(17:30~22:00頃)
- ハーフ点灯(夜):夜六ツ~暁九ツ(22:00~1:30頃)
- 一部点灯(深夜):暁八ツ~日出(1:30~5:30頃)
〈2〉月明かりが降り注ぐ演出
歴代の歌舞伎座は日本建築の大屋根が真っ暗でしたが、
最新技術の光で歌舞伎座タワー頂部より新歌舞伎座の屋根瓦へ130m、
ライトダウンで照らされます。
屋根瓦に月明かりが降り注ぐことをイメージしています。
〈3〉点灯プログラム
1年365日、1日1日異なる日没時間があらかじめプログラミングされています。
〈4〉照明器具及び電気代
全てLED照明、合計約150台
総電気容量9.7Kw(フル点灯時)
フル点灯時1時間にかかる照明費用 約150円
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