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新生「歌舞伎座」 白が彩るライトアップの見所を解説(2ページ目)

2013年4月、待望の第5期歌舞伎座が開場します。歌舞伎座と背面の歌舞伎座タワーとから成る複合施設の名はGINZA KABUKIZA(ぎんざかぶきざ)。世界に誇る歌舞伎の殿堂の建築デザインは隈研吾氏。宵からはライトアップされた優雅な姿が銀座の街を彩ります。最先端技術と照明デザインが実現した季節毎に代わる繊細な白い光のバリエーションにご注目ください。照明デザインは石井幹子氏と娘の明理氏の豪華コラボレーションです。

成海 まお

執筆者:成海 まお

夜景・イルミネーションガイド


新生『歌舞伎座』とライトアップの見どころ

上undefined夏の純白色undefinedundefined下undefined春秋の温

上:純白色 下:温白色 提供:(C)松竹株式会社

〈1〉ファサードのライトアップ
*ファサードとは建物の正面。 一般的には玄関のある面を言いますが、外観として重要な面であれば、側面または背面 もファサードとも呼ぶ場合があります。

季節感を表した1年の演出
四季の変化を1年を通して白色光のバリエーションで表現しています。
  • 純白色(限りなく白に近い色):夏(6月~9月)
  • 温白色(少し温かい白):春(3~5月)、秋(10、11月)
  • 暖白色(暖色の白):冬(12月~2月)
上undefined暖白色undefinedundefined下undefinedハーフ点灯

上:暖白色  下:ハーフ点灯 提供:(C)松竹株式会社

不定時法を用いた1日の演出
不定時法とは、日出36分前を明け六ツ、日没36分後
を暮れ六ツとし、その間を6等分して一刻(いっとき)とするものです。
  • フル点灯(宵):日没~夜五ツ(17:30~22:00頃)
  • ハーフ点灯(夜):夜六ツ~暁九ツ(22:00~1:30頃)
  • 一部点灯(深夜):暁八ツ~日出(1:30~5:30頃)


〈2〉月明かりが降り注ぐ演出

歴代の歌舞伎座は日本建築の大屋根が真っ暗でしたが、
最新技術の光で歌舞伎座タワー頂部より新歌舞伎座の屋根瓦へ130m、
ライトダウンで照らされます。
屋根瓦に月明かりが降り注ぐことをイメージしています。
歌舞伎座屋根瓦にふりそそぐ人口星

歌舞伎座屋根瓦にふりそそぐ人口星



〈3〉点灯プログラム
1年365日、1日1日異なる日没時間があらかじめプログラミングされています。


〈4〉照明器具及び電気代
全てLED照明、合計約150台
総電気容量9.7Kw(フル点灯時)
フル点灯時1時間にかかる照明費用 約150円


次のページでは、照明技術について解説します

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