店内の右手には、隠れた小部屋のような雰囲気のカウンターバーがあり、ケーキやドリンクをいただくことができます。ここで、注文の品を待つ間にぜひ注目していただきたいのが、川口シェフがカカオ農園を訪れた際に撮影していらしたという、カカオ豆や花などの写真が並んでいる様子です。
スペシャリテのチョコレートケーキ「ケッツア」は、古代マヤ・アステカ文明に登場するカカオの神様「ケッツアルコアトル」の名前に由来します。とても濃厚で、チョコレートの味を存分に堪能できるケーキとして、多くのファンに愛されている品。同じチョコレートケーキでも「ラクテノワール」の方は、ミルクチョコムースとビターチョコレートムースを組み合わせ、より食べやすい味わいです。
そしてここには、なかなか他で味わえない珍しいドリンクがあります。それが「カカオジュース」。チョコレートの原料である「カカオ豆」は、いわばカカオの実の種。その周りは、白いふわふわの果肉で覆われています。カカオ農園では、この果肉は取り除いて豆だけをよく乾燥させて加工に回しますが、この果肉、熱帯フルーツ系の甘く爽やかな味で、とても美味しいのです。
日保ちしないので、日本では通常いただくことはできませんが、フレッシュな物が冷凍され、一部輸入されているのです。たとえてみると、ライチやグアバをブレンドしたような風味。甘さもありますが、甘ったるくはないので、チョコレートケーキと一緒にいただくのもOKです!
生ケーキやジュースは本店に行かないといただけませんが、要冷蔵商品の中には配送可能な物もありますので、お取り寄せしてみたいという方は、ぜひお試しください。見た目は可愛い雰囲気のクレミューは、本当にとろとろで、ほろ苦くキレのある味、なめらかな口どけは、間違いなく大人のためのチョコレートプリンです。
ザクザクした食感のアーモンドクロカンを、ビターチョコレートとミルクチョコレートがけにした「クロカン」シリーズは、最近発売された物の一つ。焼き菓子に一工夫加えてショコラティエらしくアレンジしたアイテムでした。
そして、ファンには耳よりなニュースがあります!
なんとこの春、「オリジンーヌ・カカオ」の路面店が新たにオープン。場所はJR「新橋」駅最寄だそうです。これまでの自由が丘とは、またがらりと町のイメージが異なりますが、どんなお店になるのか、今から楽しみですね!
<ショップデータ>
オリジンーヌ・カカオ
住所 東京都目黒区緑が丘2-25-7 ラ・クール自由が丘2F
電話 03-5731-5071
営業時間 10:30~19:00(カウンターL.O.18:30)
定休日 不定休
続くページでは、大阪発のショコラティエで、まるで研究者のように真摯な姿勢でショコラに取り組むこちらのシェフのお店をご紹介します。