2013年2月7日に最新のOfficeソフトである「Office2013」が発売されました。一方では、まだまだ以前のバージョンのOfficeソフトを使っているケースも多くあり、複数のバージョンのOfficeソフトが混在している状況です。

PowerPointをはじめとしたOfficeソフトは、2003以前とそれ以降でファイルの形式が大きく異なります。PowerPoint2013/2010/2007であれば、作成したファイルを互いにそのまま利用できますが、PowerPoint2003を使っている人にPowerPoint2013/2010/2007のファイルを渡したり、反対にPowerPoint2003で作成したファイルをPowerPoint2013/2010/2007で利用する場合には注意が必要です。

「互換モード」で開く

メールなどに添付されたPowerPointのファイルをPowerPoint2013/2010/2007で開いたときに、タイトルバーに以下の図のように「互換モード」の文字が表示された経験がありませんか?
PowerPoint2010でPowerPoint2003で作成したファイルを開いた図。タイトルバーに「互換モード」と表示される。

PowerPoint2010でPowerPoint2003で作成したファイルを開いた図。タイトルバーに「互換モード」と表示される。

これは、PowerPoint2003以前のバージョンで作成したファイルであることを示しています。「互換モード」とは、バージョンの違いに関係なくファイルを利用できるように、新しいバージョンにしかない機能が制限されている状態のことです。

スライドを見るだけなら互換モードのままでも問題ありませんが、スライドを編集するときには互換モードでは支障が出てきます。

例えば、PowerPoint2003の「図表ギャラリー」の機能を使って作成した図表は、単なる画像として表示されるため、図表の編集が一切できません。
PowerPoint2003で作成したベン図をクリックしても、図表を編集する「Smart Artツール」タブは表示されない。

PowerPoint2003で作成したベン図をクリックしても、図表を編集する「Smart Artツール」タブは表示されない。

PowerPoint2003のグラフ機能を使って作成したグラフも同様です。グラフが1つの画像として表示されるため、グラフをクリックしても「グラフツール」タブは表示されません。
PowerPoint2003で作成したグラフをクリックすると、「描画ツール」タブが表示される。グラフが1枚の画像として表示されているためだ。

PowerPoint2003で作成したグラフをクリックすると、「描画ツール」タブが表示される。グラフが1枚の画像として表示されているためだ。

また、PowerPoint2007以降に搭載された「SmartArt」の機能を使って、スライド内の箇条書きを図表に変換すると、表面上はスムーズに図表に変換できますが、「上書き保存」ボタンをクリックした瞬間に「Microsoft PowerPoint 互換性チェック」ダイアログボックスが表示され、SmartArtは以前のバージョンで編集できないことを示すメッセージが表示されます。
スライドの箇条書きをドラッグして選択し、「ホーム」タブの「Smart Artグラフィックスに変換」ボタンをクリック。変換後の図表の種類を選ぶ。

スライドの箇条書きをドラッグして選択し、「ホーム」タブの「Smart Artグラフィックスに変換」ボタンをクリック。変換後の図表の種類を選ぶ。

箇条書きを図表に変換できた。クイックアクセスツールバーの「上書き保存」ボタンをクリックすると・・・。

箇条書きを図表に変換できた。クイックアクセスツールバーの「上書き保存」ボタンをクリックすると……。

「互換性チェック」ダイアログボックスが表示されて、互換モードではSmart Artの図表を保存できない旨のメッセージが表示される。

「互換性チェック」ダイアログボックスが表示されて、互換モードではSmart Artの図表を保存できない旨のメッセージが表示される。

このように、互換モードのままでは、PowerPoint2013/2010/2007が持っている機能の一部しか利用できないのです。