鬼怒川温泉の旅館
大規模な宿の中で、大浴場の露天風呂を源泉を掛け流しで利用しているのが鬼怒川プラザホテル。鬼怒川プラザホテルには別途有料になりますが、個室貸切風呂「鬼燈亭(ほおずきてい)」と個室貸切露天風呂「あけび」があり、源泉掛け流しの湯で温泉三昧する事も可能です。
鬼怒川グランドホテル夢の季にも別途有料になりますが、源泉掛け流しの貸切露天風呂「かく恋慕」があります。また高級宿の若竹の庄別邸笹音は、全16室に源泉掛け流しの半露天風呂が付いており、贅沢な温泉三昧が可能です。
循環も併用していますが、自家源泉を加水せずに源泉100%で利用しているのが湯けむりまごころの宿一心舘。クアハウスと名乗る大浴場は確かにミニクアハウス形式で、特に男湯の内湯は温泉がとうとうと湯船から溢れており、鬼怒川温泉では貴重な光景に感動しました。良く見ると内湯右奥の循環湯口とは別に、左側手前に温い湯が流れ出る湯口が別にあり、源泉そのものが投入されている事を確認出来ます。浴場は時間帯により男女交替するので、女性もこの光景を目に出来ます。
源泉掛け流しにこだわらないが高級宿を知りたいという方には、鬼怒川金谷ホテル、若竹の庄、鬼怒川温泉山楽の三軒が代表格であると申し上げておきたいと思います。
上記の通り、大規模な宿で源泉掛け流しを探すのは難しいものがありますが、比較的規模が小さい宿には、掛け流しの所もあります。その代表格が鬼怒川仁王尊プラザです。鬼怒川仁王尊プラザは日帰り入浴も受付ているので、詳細は次章の入浴施設の欄に記述します。
他にはニッケン舟見荘、里の宿千春、ゆば御膳みやざき、御宿一富士などが源泉掛け流しです。
鬼怒川温泉の入浴施設
鬼怒川温泉を代表する入浴施設として、温泉マニアを中心に高い評価を受けているのが鬼怒川仁王尊プラザです。もともとは旅館ですが、気軽な入浴施設としても機能しています。
宿と言ってもリゾートマンションを改造したような造りで、マンション然としているので、初めて行くと違和感があるに違いありません。風呂場に行ってもB級な風情で、人によっては不安が募るかもしれません。しかし、泉質が素晴らしいので一度湯に浸かれば、それまでの不安も全て吹き飛ぶに違いありません。つるつるですべすべの湯は、ほのかに硫黄の香りまで漂い、体毛に泡付きまで確認出来る名湯なのです。
特に人気なのは、鬼怒川ライン下りを退役した実物の舟を湯船にした露天風呂。人気が集中するので日帰りだと、なかなか落ち着いて入れない程ですが、湯船が狭いせいか泉質の良さが際立って感じられ、人気が高い理由が明確に分かります。
これ程の名湯ですから泊まるのもアリと思いつつ、リゾートマンションを改造したような造りの居住性に確信が持てず踏み切れなかったのですが、この冬に実際に泊まってみて驚きました。元マンションだからこそ、独立した居住性の高さがあり、客室の清潔さや料理の旨さも水準以上、従業員の対応を含めた口コミサイトの評価が高いのも納得の穴場宿だったのです。
他には、前章の旅館の欄で紹介した宿の多くも、大半が日帰り入浴を受付けているので、気になる宿の下見を兼ねて利用するのも良いと思います。
他に鬼怒川温泉オートキャンプ場の上滝乃湯や、日光市営鬼怒川公園岩風呂もありますが、いずれも温泉を循環しています。
次ページでは、鬼怒川温泉の観光スポットをご紹介します。