ここでは作品賞・監督賞・主演男女優賞・助演男女優賞+脚本や技術部門を予想してみようと思います。では作品賞予想からいってみましょう!
作品賞:最多候補は『リンカーン』だけど、意外なことに~
【作品賞候補作】『愛、アムール』
『アルゴ』
『ハッシュパピー バスタブ島の少女』
『ジャンゴ 繋がれざる者』
『レ・ミゼラブル』
『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』
『リンカーン』
『世界にひとつのプレイブック』
『ゼロ・ダーク・サーティ』
候補作が発表されたとき「おお!」と皆が驚いたのが『愛、アムール』の作品賞候補です。この映画は、外国映画賞候補であり、こちらの部門の大本命なのです。それが作品賞候補にもなったということは、アカデミー会員がこの映画をとても愛しているということで、これでまた混戦模様に……。
しかし、これまでの映画賞レースを快調に飛ばしているのは『アルゴ』『ゼロ・ダーク・サーティ』。続くのが『世界にひとつのプレイブック』です。意外にも最多12部門の候補となっている『リンカーン』は、批評家協会賞などでは苦戦。伝説の大統領を描いた『リンカーン』は、大変丁寧に作られた見応えのある作品で、監督は映画人の尊敬を集めているスピルバーグなのに。とはいえ、アメリカの予想は『リンカーン』が有力のようです。難しいですね……。
作品賞の予想は
●本命『アルゴ』●対抗『ゼロ・ダーク・サーティ』●大穴『世界にひとつのプレイブック』
本命には『アルゴ』を選びました!実際にあった事件をエンタティメントの要素を加味しつつ、監督の主張もさりげなくおりまぜて創り上げた最高の社会派娯楽作です。
ただ『ゼロ・ダーク・サーティ』も批評家協会の賞を数多く受賞している力作。オサマ・ビンラディン暗殺の内幕を描いた骨太な映画で、真実をしっかり見据えて描き切った感あり。
この2作品が強力とはいえ、社会派映画枠で『アルゴ』『ゼロ・ダーク・サーティ』が票割れすると『世界にひとつのプレイブック』がサラっと受賞するかも。
ちなみに『リンカーン』は、はずしました。最多候補作って、けっこうコケることもあるから~。
次は監督賞の予想です。