使い勝手の良いフィット+ハイブリッドでお得
先ほど述べたように、フィットを始動させるとまずエンジンがかかります。ホンダのハイブリッドシステムはエンジンにモーターのアシストを加えて燃費を稼ぐという方法だからです。同社のインサイト等と同様に、エンジンの出力制限やエアコンの省エネ運転を行うECONモードを備えます。また低燃費になるほど緑色になるメーターや、上手なエコ運転でリーフ(葉)が増えるECOスコアなどもあります
対するトヨタはエンジンとモーターそれぞれの得意部分を上手く組み合わせるというシステム。スタート時は力のあるモーターに任せるため、車を始動させてもエンジンはかかりません。また燃費もホンダのシステムより稼げます。
とはいえホンダのハイブリッドシステムでも十分低燃費。始動時にはエンジンがかかるものの、低速巡航時にはモーターのみで走ります。またアイドリングストップも備わっているし、減速時にはエネルギーチャージされます。こうしたエンジン/モーターの切り替わりは、メーター内にあるマルチインフォメーションディスプレーで確認することもできます。
一方バッテリーなどをラゲージ床下にきれいに収めたため、ベース車同様のシートアレンジが可能です。コンパクトカーながら積載能力が高いというフィットの特徴を、そのままハイブリッドカーでも享受することができます。
2012年5月に追加された1.5Lエンジンを搭載したハイブリッドカー、RS。フロントグリルはLEDランプが備わっています。また「SPORT」「NORMAL」「ECON」の3つの走行モードを選択できる3モードドライブシステムを装備
またモーターのアシストがありますから、スタート時の加速は力強いですし、重いバッテリーを車体後部に配したことで普通のフィットよりも前後重量配分がよくなり、ハンドリングもなかなかです。
デビュー当時のガソリンエンジンは1.3L、ミッションはCVTです。2012年5月には走りを楽しめる1.5Lモデルも追加され、同時に燃費を向上させました。JC08モード燃費で1.3L車が26.4km/L、1.5LのCVT車が22.2km/L、6速MT車が20.0km/L(ハイブリッドカーにMT車を用意するところが、いかにもホンダですよね)。
フィット自体、広々とした空間や使い勝手などはこのクラスにおいてすごく良くできた車だと思います。加えて低燃費の恩恵を受けられるこのフィットハイブリッドが2ケタ万円なら、私はとてもおいしいと思うのですが、みなさんはいかがでしょうか。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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