人気のコンパクトハイブリッドが100万円を切った!
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はホンダフィットハイブリッド(現行)をご紹介したいと思います。グリルに専用のアクリルカバーが備わる程度で、ほかは普通のフィットとほぼ見た目は同じ。ただし実はベースのフィットに対してハイブリッドには防音材が追加されるなど、静粛性が高められています。見てもわかりませんが……
フィットにハイブリッドが追加されたのは2010年10月のこと。エコカー補助金の恩恵もあり、またコンパクトなサイズと車両本体価格159万円からというお手頃な価格ということで発売約2週間で2万1000台の受注を記録するなど人気を集めました。
気になる燃費はJC08モード燃費で26.0km/L(1.3L車)。軽自動車でもこれほどの低燃費車、そうはありません。
しかし約1年後にはトヨタアクアが1.5Lエンジンにも関わらず33.0~35.4km/L(JC08モード燃費)をひっさげて登場し、さらに昨年9月にはエコカー補助金が終了。こうした情勢のなか、一時期ほどの勢いは失いつつあるようです。
バッテリーをラゲージ床下に収納することで、前後バランスが前63:後37となります。そのためリアにもスタビライザーを採用したり、ダンパー等も専用セッティングとなるなど、足回りは専用設計となりました
とはいえまだまだ数少ないハイブリッドカー。中古車においても人気は高く、100万円を切るようになるまでには発売から2年の年月が必要でした。
原稿執筆時点で見てみると、2010年式/2.3万km/修復歴なしで95.5万円から探せます。この95.5万円の中古車は1.3スマートセレクション(新車時価格172万円)でオプションのホンダインターナビを装備しています。
燃費数値ではアクアに及びませんし、見た目は他のフィットとそう変わらないですし、始動する際はトヨタ車と違ってエンジンがかかるので、あまり「ハイブリッドに乗っているぞ!」感がしないのは確かです。
しかし「ハイブリッドに乗っているぞ!」感って生活する上で必要ですか? それよりも26.0km/L(10・15モード燃費なら30.0km/L)の車が2ケタ万円で購入できるということのほうが、重要なのではないでしょうか。
もちろん価格や低燃費だけがオススメの理由でありません。次ページ以降で魅力をさらに詳しく見ていきましょう。