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世界の映画賞から見るアカデミー賞の行方(4ページ目)

アカデミー賞候補作が発表され、2012年度の映画賞レースが盛り上がってきましたね!そこで、アカデミー賞予想をPart1、Part2、2回に分けてお届けします。Part1は、アカデミー賞始めとする世界の映画賞の情報&傾向を。誰がどんなプロセスで選考しているか知っていますか?そんなマメ知識とともに受賞作からオスカーの行方を見てみましょう!

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド



東海岸の映画賞にはこだわりあり?

『ゼロ・ダーク・サーティ』

アカデミー賞有力候補でもある『ゼロ・ダーク・サーティ』


・アメリカの映画賞
アカデミー賞が世界的に有名な賞と言われつつも、それ以外にもアメリカには映画賞が「こんなに~」というほど数多くあります。

おもしろいのは、ハリウッドの祭典であるアカデミー賞と「張り合ってるのか?」と言いたくなる東海岸の映画賞。アカデミー賞とは若干趣の違う作品が受賞することが多いのです。2012年度のニューヨーク批評家協会賞は、アカデミー賞候補作でもある『ゼロ・ダーク・サーティ』(2月15日公開)が作品賞を受賞。しかし、アカデミーでは候補になっていないレイチェル・ワイズ(『The Deep Blue Sea』)が主演女優賞、マシュー・マコノヒー(『Bernie、Magic Mike』)が助演男優賞を受賞するなどプチ波乱あり。そしてボストン批評家協会賞ではエズラ・ミラー(『The Perks of Being a Wallflower』)が受賞という番狂わせがあったりして。

とにかく各地に批評家協会賞があり、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ワシントンDC、サンディエゴなど書ききれません! でもこれらの映画賞をアカデミー賞前にいくつ受賞したかで、アカデミー賞の行方を予想するのが、映画ファンたちのお楽しみでもあるのです。


2012年の最低映画に選ばれるのはっ?

『トワイライト・ブレキング・ドーンPart2』

『トワイライト』最終章は主演二人もラジー賞候補に。


●番外編
最後に素晴らしい作品と正反対の「なんだこれ!」という最低映画を選ぶゴールデン・ラズベリー賞(別名ラジー賞)をご紹介。

選ばれた作品は「ダメダメ映画」の烙印を押されたようなもの。このダメ映画の選考は「ゴールデン・ラズベリー賞財団」の会員による投票。授賞式はアカデミー賞の前日に行われることが多いようです。

ちなみに2012年度・第33回ラジー賞最多候補は『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』。大ヒット作なのに全10部門で候補になるという事態に!
この授賞式に出席するスターはほとんどいないのですが、過去『ショーガール』で受賞したポール・バーホーベン監督、『キャットウーマン』で受賞したハル・ベリーなどは出席して、受賞式は大いに盛り上がったそうです。素晴らしい! シャレのわかる大人なのですね。

Part2では、思い切ってアカデミー賞予想をしてみようと思います!

『アルゴ』
(C)2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
『レ・ミゼラブル』
(C)Universal Pictures
『ゼロ・ダーク・サーティ』
Jonathan Olley (C)2012 CTMG. All rights reserved
『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーンPart2』
TM &(C) 2012 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

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