正しくシャンプーを行えているのは全体の10%以下
日本人のほぼ100%が行っていると言っても過言ではないヘアケア「シャンプー」。ある調査では日本人女性の「98.5%が入浴時にシャンプーを行う」という結果も出ているほど。これほど一般的なヘアケア「シャンプー」ですが、ほとんどの方が正しいシャンプーを行えていないのも事実。私は月に約100名の頭皮を200倍のスコープで確認し、頭皮と毛髪診断を行っていますが、正しいシャンプーができている方は全体の10%以下。毛穴に汚れが残っていたり、逆に必要な潤いをとりすぎて頭皮が乾燥したり、赤く炎症している人がほとんどです。
正しくシャンプーできていない理由は間違った認識にあり
ほとんどの方が正しくシャンプーできていない理由は、シャンプーの目的を間違って認識していることにあります。シャンプーは日本語で「洗髪」ですし、現在販売されている多くのシャンプー剤も「髪がしっとりツヤツヤ」「髪にハリ、コシ」「髪のダメージを修復」など髪の毛の効果をうたったものばかり。「シャンプー=髪の毛のケア」という認識をしている方がほとんどです。しかし、シャンプーの語源はサンスクリット語の「マッサージ」という意味。シャンプーは本来、髪ではなく頭皮をケアするもので頭皮を洗うことが1番の目的です。「でも髪の汚れが落ちているんだから頭皮の汚れも落ちているでしょ?」と思うかもしれませんが、頭皮の汚れは意外と厄介。正しく行えていないと汚れは落ちませんし、逆に無理に落とそうとすると逆に頭皮を傷つけてしまいます。
頭皮の皮脂線はTゾーンの3倍!!
頭皮には顔のTゾーンの3倍もの皮脂腺があり、沢山の皮脂が分泌されています。しかも頭皮は10万本の毛で覆われているので、ただでさえ洗いにくい場所。毎日丁寧に洗顔していても毛穴に黒ずみができてしまうように、頭皮の汚れを意識してシャンプーしないと毛穴に詰まった汚れは取り除けません。また、ついつい忘れがちなのが顔と頭皮は一枚で繋がった同じ皮膚ということ。頭皮も摩擦や潤い不足は顔同様トラブルを引き起こします。汚れを落とそうと洗浄力の強いシャンプー剤で洗ったり、ゴシゴシと擦っては頭皮を乾燥させたり、炎症を起こしてしまうので洗い方はとても重要です。頭皮に負担をかけずに必要な潤いを残し、不必要な汚れだけを落として初めて正しいシャンプーができたと言えます。