日本茶/季節・シーン別おすすめ日本茶

お茶(日本茶)の種類(2ページ目)

今回はお茶の種類の基礎をご紹介します。違いを把握することでお茶屋さんで売られている茶葉の価格の違いにも納得できますし、時間帯や目的、そのときの気分によって適したお茶を選ぶ楽しさも加わります。同じチャの樹からできているのに種類の数だけ味がある、とってもクリエイティブな飲み物なのです。

市川 雅恵

執筆者:市川 雅恵

お茶/日本茶ガイド

その1 覆い下茶園で育つお茶

覆い下茶園

黒い部分が覆い下茶園の様子です

覆い下茶園(おおいしたちゃえん)とは、茶園を葦簀や藁、化学繊維資材の黒いネットなどで覆って直射日光を一定期間遮断する方法で茶葉を育てる茶園です。

日光を遮ると葉の緑色が濃くなり「旨み成分」が蓄えられます。大変に手間のかかる栽培方法です。高級茶と呼ばれる抹茶、玉露、かぶせ茶がこれにあたります。

 
■抹茶
抹茶の原料は碾茶(てんちゃ)と呼ばれるお茶です。玉露と同じように育てられますが、揉まず(葉を細くよらない)に乾燥したお茶を石臼で挽いてパウダー状にしたもの。茶葉を丸ごと摂取できるので栄養価は抜群。特に劣化が早いので保存管理には注意が必要です。

■玉露(ぎょくろ)
煎茶とは異なる濃厚な旨み成分が豊富。低温でゆっくり時間をかけて入れることで、とろりとした旨みや甘味を堪能できる高級茶の代表。茶葉の良さを引き出すための淹れ方が重要になります。

■かぶせ茶
覆い下茶園でつくられますが、玉露よりも短い期間だけ覆いをかけたお茶を「かぶせ茶」と呼びます。玉露ほどではありませんが、特有の覆い香とお茶の旨み成分が楽しめます。
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