記憶術/記憶術の例

英単語記憶・楽に続ける6つのポイント

英語学習に欠かせない英単語記憶。ただし、これは「覚えるしかない」ため、なかなか継続しにくいものです。どうすれば英単語記憶を楽に続けることができるのか? そのために押さえるべき6つのポイントをまとめました。

宇都出 雅巳

執筆者:宇都出 雅巳

コーチング・マネジメントガイド

記憶術が使えない?英単語記憶の方法とは?

英単語を覚える記憶の方法

英単語を覚える記憶の方法

英単語の記憶。大学受験はもちろん、社会人になってからの英語学習でも一番悩まされるものではないでしょうか。なぜこのスペルの英語がこういう意味になるのか?

たとえば、“boast”がなぜ「自慢する」という意味なのか?それはいくら“boast”を眺めて考えてもわかるようにはなりません。

まさに覚えるしかないのです。

もちろん、“intelligent“の意味を知っていたら”intelligence“の意味が類推できたり、接頭辞や接尾辞などから類推することも使えますが、それもある程度の英単語を記憶してからのことです。また、強力な「場とイメージによる記憶術」は重要な限られた英単語は別にして、使えません。

なぜなら、

1) その数がかなり多いこと

2)スペル・発音からの「イメージ」と意味からの「イメージ」の二つが必要なこと


から、かなり手間がかかるからです。

たとえば、手順として

1)“boast”というスペルか発音から「イメージ」を作り、

2)「自慢する」という意味からの「イメージ」を作り、

3) この二つの「イメージ」を結びつける

という3つのステップが必要ですが、これはかなり手間がかかります。

ではどうすればいいのでしょう?

記憶の原理の中の原理=繰り返し

場やイメージを使った記憶術を使えないとなれば、頼るべきは「記憶の原理の中の原理」です。

それは、「繰り返し」、つまり反復することです。

「え? 繰り返しなんて大変……」と思うかもしれませんが、

これから紹介する6つのポイントを押さえれば、とても楽に始められて、継続することができます。

1)記憶する対象を限定する――取り組む英単語本を決める

2)英単語本はできるだけ薄めにする――取り組みやすいものが何よりも大事

3)英語を見て発音できて意味がわかることを目指す――正確なスペルは捨てる

4)覚える日本語の意味はとりあえず一つに絞る
――あれこれ欲張って覚えない

5)繰り返せるように範囲を絞る――繰り返すことでしか覚えられない

6)今すぐ覚えようとしない
――覚える・忘れるを繰り返して覚えていく

それでは、6つのポイントを詳しく見ていきましょう。

とにかく最初は絞り込む

1) 記憶する対象を限定する――取り組む英単語本を決める

「英単語を記憶したい」「語彙を増やしたい」といっても、英単語自体は数万、さらには十万以上の単語があります。

まずはあなたが記憶したい対象を限定し、明確にすることが大切です。

具体的には、何か英単語本を1冊選びましょう。

2)英単語本はできるだけ薄めにする――取り組みやすいものが何よりも大事

世の中には英単語本がたくさんありますが、まずは薄めで自分としては「やさしい」なあと思うぐらいのものから始めること。

まずは1冊をやりきった、潰したというのは大きな自信になりますし、自分自身が覚えている単語数を明確にすることにもなります。まずはやりきれるものを選びましょう。

3)まずは英語を見て発音できて意味がわかればいい――正確なスペルは捨てる

英単語記憶といっても、いろいろなレベルの記憶があります。

たとえば……

A) スペルを見て読める(発音できる)こと

B) スペルを見て意味がわかること

C) 発音を聞いて正確なスペルを書けること

D 日本語の意味から該当する英単語を思い出せること

そこで、まずは、一番敷居が低くて簡単な、スペルを見て読める(発音できる)こと、スペルを見て意味がわかることに絞って取り組む。

そうしないと、確実に挫折します。正確なスペルを覚えなければ……なんて最初からがんばらずに気楽にいきましょう。

それが最終的に正確なスペルを覚えるまで継続するためにも必要です

忘れた分だけ覚えられる

4)日本語の意味はとりあえず一つ覚えればいい――あれこれ欲張って覚えない

英和辞典では一つの英単語にずらりとさまざまな日本語の意味が並んでいます。英単語本でもいろいろな意味を載せたり、さらには類義語を載せたりしているものもあります。ついついあれもこれもと覚えたくなるかもしれませんが、まずは一つの意味だけに限定して覚えましょう。

大事なのは欲張らないことです。

一つの意味だけでも確実に覚えたあとで、さらに必要なことを覚えていったほうが効果的であり、確実です。

5)繰り返せるように範囲を絞る――繰り返すことでしか覚えられない

英単語本を1冊決めたからといって、1冊全体をいきなり覚えようとすると、かえって覚えられなくなります。

なぜなら、範囲が広すぎて繰り返しができないからです。

記憶の基本は繰り返しであり、繰り返しが起こらないと覚えたそばからどんどん忘れて非効率的です。たとえば、まずは10ページの範囲に絞って繰り返しましょう。

そこを繰り返すなかで、覚える単語が増えて楽になってきたらだんだんと範囲を広げていきます。

「急がば回せ」

焦らず、範囲を絞って繰り返していくkとが、結果的に早く1冊をつぶせることになります。

6) 今すぐ覚えようとしない――覚える・忘れるを繰り返して覚えていく

上に書いたように「繰り返せるように範囲を絞る」ことは大事ですが、一つ一つの単語をきっちり覚えて進んでいくというように、ゆっくり進んでいくのは実は非効率的です。

いくら一つの単語を1回で覚えようとして頑張っても、すぐに忘れていきます。それよりも、薄くペンキを塗り重ねるように、覚えた・忘れたを何回も繰り返すなかで覚えていくのが効果的です。

以上、6つのポイントを押さえて、英単語記憶を始めて、そして続けてみてください!
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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