司法書士は士業

「司法書士とは何か?」という説明をするにあたって、より大きなくくりである「士業とは何か?」という話からさせて頂きます。司法書士は「士業」の一つであるからです。「士業」とは、弁護士、司法書士、行政書士、税理士などのことを指します。


士業とは?

「士業」とは、基本的に、専門的知識により“お客様自身でもできること”をお客様の代わりに行い、報酬を得ることを仕事としている職種のことです。

たとえば、弁護士が行う業務に訴訟代理というものがあります。テレビドラマなどで、弁護士が裁判所の法定に立っている姿をご覧になったことがあると思いますが、あれが訴訟代理です。日本では、弁護士に依頼しない本人訴訟というものも可能であり、実際に費用などの都合により弁護士に依頼せずご自身で訴訟をされる方もいらっしゃいます。しかし、裁判ともなると、法律の専門的知識が必要となるため、訴訟のプロである弁護士に依頼し代わりに行ってもらうのが通常で す。

このように、士業の仕事とは、「お客様自身で行うことも可能だが、専門的知識が必要であるため、それをお客様の代わりに行う」というものです。司法書士が行う専門的な業務は、登記というものを代表に色々とあります。実際にどのような業務を行うかについては、次の記事以降で説明しますが(本記事でも少し出てきます)、司法書士も士業の一つですので、上記の弁護士と同様、「専門的知識を持って、お客様自身が行えることをお客様の代わりに行う」ということに変わりはありません。


仕事はなくならないの?

登記に代表される司法書士業

登記に代表される司法書士業

上記に「お客様自身で行うこともできる」とありましたので、「すべてのお客様がご自身で行うようになり、いずれ司法書士の仕事がなくなるのでは?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに、司法書士が行う一部の業務(相続登記など)については、以前よりはお客様がご自身で行うことが少し増えてきています。
しかし、司法書士に頼んだ方が結局は安上がりであるという業務も多々あります。

たとえば、「抵当権抹消」(主に、住宅ローンを全額返済した場合に銀行の抵当権という権利を登記記録というところから消す手続のこと)という業務がありますが、司法書士がこの仕事の依頼を受けた場合にお客様に請求する報酬は通常は10,000円前後です。仮にお客様が仕事で得ている時給が1,000円であったとすると、ご自身で10時間かけずに「抵当権抹消」の手続ができれば司法書士に依頼するよりもお得になります。ですが、専門的知識のない方が10時間かけずに「抵当権抹消」の手続をすることは、普通は難しいのです。