ソーシャルゲーム天国になった日本

パズル&ドラゴンの図

ゲームの仕組みもさる事ながら、的確な運営で人気を博したパズドラ

日本のソーシャルゲームというのは世界の中でも特異に発達していて大変大きな市場を形成しています。特に、携帯電話でも遊べるほとんど同じボタンだけを押していればいいカードバトルタイプのゲームが流行し、それがいわゆるガチャと呼ばれるくじ引き形式の課金システムと相まって巨大な市場を創出しました。

ソーシャルゲームは、2012年6月にコンプガチャの規制がありました。コンプガチャというのは、ガチャで獲得できるレアなカードを、さらに複数種類揃えればもっとレアなカードが手に入るというシステムで、コンプリートするガチャでコンプガチャです。

ソーシャルゲームはこのコンプガチャによって大変な利益を得ていると言われており、6月以降各社一斉に撤退したことで、その影響が注目されていました。しかし、ソーシャルゲーム市場はさらに拡大を続けています。スマートフォンが普及する中で、タッチパネルを使ったパズルで戦う「パズル&ドラゴンズ」がダウンロード数500万突破という大ヒットもあり、2012年度は30%ほどの成長が見込まれ、コンシューマーゲーム市場を上回る可能性があると言われています。

それでも、どうぶつの森の代わりなんてなかった

どうぶつの森の図

どうぶつの森が遊びたいんですから、どうぶつの森を買うしかないんです

2012年、スマートフォンの普及が進み、タブレットPCが盛り上がり、ソーシャルゲームは大流行しています。これらと3DSが競合しているというのであれば、2011年と比較して有利な要素は1つもありません。にも関わらず、冒頭申し上げた通り、2012年の3DSは大躍進を遂げました。

理由はいくつかあります。2011年末にモンスターハンター3G、スーパーマリオ3Dランド、マリオカート7の3タイトルがハードを大きく牽引したことで2012年は勢いがついていたこと。その勢いを切らさないよう、コンスタントに質の高いソフトが投入されたこと。夏に発売した大画面のニンテンドー3DSLL。しかし、これこそ大躍進の立役者と言えば11月8日に発売した「とびだせ どうぶつの森(以下どうぶつの森)」でしょう。

どうぶつの森は発売されるや否や、出荷された60万本が店頭から消えてなくなり、店舗購入用のダウンロードカード20万枚も売り切れ、その後も仕入れれば仕入れるだけ飛ぶように売れていくという状況が続き3DS本体も大きく牽引、本体の累計販売台数を1,000万台まで引き上げました。どうぶつの森は240万本以上を販売してまだまだどこまで伸びるんだろうかというような状況です。

スマートフォンやタブレットPCやソーシャルゲームと関係なく、安価で短時間で遊べるゲームが世の中にどれだけたくさんあっても、どうぶつの森は売れました。何故でしょうか。それは、どうぶつの森を購入したユーザーは、ゲームならなんでもいいわけではなく、どうぶつの森が遊びたかったからです。任天堂が自ら配信するゲーム情報番組、「とびだせ どうぶつの森 Direct」が10月に配信されると、新要素にたくさんの注目が集まりました。YouTubeでは再生回数160万回を超えています。多くの人が、今回のどうぶつの森は面白そうだと感じたのでしょう。

スマートフォンで安価なゲームが手軽に遊べます、ソーシャルゲームも流行っています。でも、それはそれ、どうぶつの森の代わりにはなりません。

おそらく2013年も、スマートフォンやタブレットPCの普及はますます進むでしょうし、ソーシャルゲームは大きな存在感を持つでしょう。それらと3DSは競合するのでしょうか?