子供の教育/習い事

家庭に必要な習い事の事業仕分け(2ページ目)

9割の子どもが何らかの習い事をしています。習い事に忙しくて勉強や遊ぶ時間が取れずに不満をもらす子もいます。せっかく習うのなら一生の宝になるような、習い事の上手な利用法を考えたいものです。

高橋 公英

執筆者:高橋 公英

学習・受験ガイド


弱点克服のための習い事

お絵描き嫌がる少女

苦手なものを習い事で克服したい

ところでもう一つ、最近増えている習い事を始める動機に「苦手の克服」があります。

  • 運動が苦手だから体操教室に通わせる
  • 絵が下手だから絵画教室に通わせる
  • 字が汚いから書道教室に通わせる
  • 本を読まないから速読教室に通わせる

このようにして習い事に通っている子どもは、見ていてかわいそうです。だって苦手なことをやりに行かなくてはならないのですから。

この教室にいれて専門家に見せれば上達するという親の希望は、あまりかなわないようです。子どもを他人任せにするという心構えが子どもに伝わるのではないでしょうか。

苦手なことでも親が一緒にやってくれたら、また違うと思うのですが、「あなたをこの先生につけるから、自分で改善しなさい」と言われているように感じたら、やる気が出ません。

習い事の基本は、やっている本人が好きであること。そうして負担にならずに十分にお稽古を積むことができることが望ましいです。さらに勉強時間が確保できる程度のレッスン回数と時間に留めることがポイントでしょう。

弱点の克服の場合は、本人も納得の上で、到達可能な目標レベルを決めて、そこに達したらやめることを認めて始めるようにしたいもの。

せっかくの習い事です。一生の宝にできるようなものを1つでも身につけられたら素敵な人生が送れるに違いありません。
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