試して合点!使って納得シリーズ Vol.73
鋳物ホーロー鍋のベストバイは!?
寒さ本番を迎えたこの季節、暖かい煮込み料理やオーブン料理は身も心も温まる最高のおもてなしです。そんな家庭料理にお薦めしたいのが鋳物ホーロー鍋です。ところが鋳物ホーロー鍋はどのメーカーも魅力的で、実際にはどれを選んだらいいのか迷っておられる方がとても多いようです。日本ではフランスのストウブ、ルクルーゼ、シャスール、国産のバーミキュラなどの鋳物ホーロー鍋が販売されています。各社それぞれの特徴がありますが、日々の調理に使いこなす機会が多く、その機能とデザインと品質のすべての面で一番の優れものベストバイはどこでしょう?
まず、一見同じように見えるカラフルで手軽な価格の鉄板ホーロー鍋もいろいろありますが、鋳物ホーロー鍋とは全く違うものです。今回取り上げるものは鋳鉄の鍋にガラス釉薬のホーロー加工をした鋳物ホーロー鍋です。
我が家で愛用している各社の鋳物ホーロー鍋のスペックを比較してみました。
鋳物ホーロー鍋の比較
鋳物ホーロー鍋の特性は、やはりその重量による熱伝導の良さと素材のうまみを引き出すことにポイントがあります。
ストウブの鋳物ホーロー鍋
ルクルーゼの鋳物ホーロー鍋
シャスールの鋳物ホーロー鍋
バーミキュラの鋳物ホーロー鍋
一般に、ルクルーゼは女性好みで、ストウブは男性好みと言われていますが、これも製品の発信する印象の強さの違いがあるのでしょう。外観的な違いは深みのあるディープカラーのストウブと、オレンジが人気のフラットカラーのルクルーゼ、シャスールはパステルカラー、バーミキュラはパールカラーが、それぞれの特徴です。それぞれの色の好みと、我が家のキッチンカラーコーディネーションを考えて選ぶ事も大切です。
重量が重いのは料理のできあがりに差が出ます。水を全く使わない無水料理ができるのはストウブとバーミキュラです。また材料を鍋に入れ、そのままオーブンで焼き上げる料理は、ツマミが金属製のストウブやハンドルと蓋が一体のバーミキュラでは可能ですが、樹脂製ツマミのルクルーゼとシャスールは、耐熱温度が230度くらいなので蓋をしたままでオーブン庫内に入れる事は避けましょう。
日本の家庭料理ではオーブンは使わないという方もおられますが、オーブン料理ほど手軽で簡単においしい料理が楽しめる調理方法は他にないと言ってもよいと思います。
最近の傾向では、日本のキッチン設計からオーブンが消えてしまった家庭が増えていますが、オーブン料理が理解され、本格的に普及することを強く期待しています。
鋳物ホーロー鍋のベストバイは、輸入品ならストウブ、国産品ならバーミキュラ。好きな色とキッチンのカラーコーディネーションに向いているという方ならルクルーゼやシャスールがいいでしょう。
今年のクリスマスプレゼントにぜひ検討してみては如何でしょうか。
鋳物ホーロー鍋各社の公式サイトもあわせてご覧ください。
■ ストウブ
■ ルクルーゼ
■ シャスール
■ バーミキュラ
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