宝塚ファン/宝塚歌劇団 トップスターの変遷

雪組トップスター音月 桂・舞羽美海――退団(6ページ目)

2012年12月24日、雪組トップスター・音月 桂さん、娘役トップスター・舞羽美海さんが、宝塚歌劇団を卒業しました。フレッシュかつ円熟した演技を見せてくれた美しいトップコンビでした。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド

音月 桂&舞羽美海

音月桂退団記念DVD「Legend」

(C)宝塚歌劇団 (C)宝塚クリエイティブアーツ

舞羽さんが入団したとき、音月さんはすでに雪組三番手のスターでした。
しかし、お互い組替えでその組に来たり、またトップになった時、はじめて組むというトップコンビも多々ある中、生粋の雪組っ子の二人。そして、本公演でもショーでもバウでも、何度も組んできた二人。学年の差はあれど、それを感じさせない、お似合いのコンビでした。
雪組ファンの方々にとっても「ずっと見守ってきた」「育ててきた」感もあるでしょうね。

コスチュームプレイ、現代物、日本物など、どれも魅惑的でしたが、トップスターという地位にいてもまだなお青春物がとても似合うコンビでした。

『Shining Rhythm!』

(C)宝塚歌劇団 (C)宝塚クリエイティブアーツ

また、踊れるコンビのショーやレビューはどれも高揚感あふれ、観る者を楽しく元気にしてくれました。
Bryant Baldwin氏振付で、「シェルブールの雨傘」の曲にのせて踊った『Shining Rhythm!』のデュエットなど、デュエットダンスも素敵だった……。

あと約1年で宝塚歌劇団は創立100周年。100周年を迎えるその時、音月 桂さん・舞羽美海さんは、トップコンビとして在籍していると思っていた人は多いでしょう。まだまだ観たかったですね……。

深く根を下ろした「音月桂」「舞羽美海」という木は、たくさんの光を浴び、美しい葉や花を咲かせ、多くの観客を魅了させてくれました。
舞台人として真剣に生きた二人のその輝きを忘れません。

音月 桂さん、舞羽美海さん、お疲れ様。
そしてありがとう。


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