音月 桂&舞羽美海
舞羽さんが入団したとき、音月さんはすでに雪組三番手のスターでした。
しかし、お互い組替えでその組に来たり、またトップになった時、はじめて組むというトップコンビも多々ある中、生粋の雪組っ子の二人。そして、本公演でもショーでもバウでも、何度も組んできた二人。学年の差はあれど、それを感じさせない、お似合いのコンビでした。
雪組ファンの方々にとっても「ずっと見守ってきた」「育ててきた」感もあるでしょうね。
コスチュームプレイ、現代物、日本物など、どれも魅惑的でしたが、トップスターという地位にいてもまだなお青春物がとても似合うコンビでした。
また、踊れるコンビのショーやレビューはどれも高揚感あふれ、観る者を楽しく元気にしてくれました。
Bryant Baldwin氏振付で、「シェルブールの雨傘」の曲にのせて踊った『Shining Rhythm!』のデュエットなど、デュエットダンスも素敵だった……。
あと約1年で宝塚歌劇団は創立100周年。100周年を迎えるその時、音月 桂さん・舞羽美海さんは、トップコンビとして在籍していると思っていた人は多いでしょう。まだまだ観たかったですね……。
深く根を下ろした「音月桂」「舞羽美海」という木は、たくさんの光を浴び、美しい葉や花を咲かせ、多くの観客を魅了させてくれました。
舞台人として真剣に生きた二人のその輝きを忘れません。
音月 桂さん、舞羽美海さん、お疲れ様。
そしてありがとう。
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