湯元湧駒荘とは
湯元湧駒荘は旭岳温泉元祖の宿で、宿の名前は勇駒別温泉と呼ばれていた頃の名残りです。五つの自家源泉を所有し、なかでも元湯は勇駒別温泉の元祖の湯。目薬の湯と呼ばれる源泉は、正苦味泉という日本でも極めて珍しい泉質の名湯です。また、五つの自家源泉を一度に堪能出来る本館浴場「ユコマンの湯」は、内湯ながら野趣あふれる浴場の雰囲気に圧倒されます。温泉好きが秘湯に期待するのは本物の温泉ですが、湯元湧駒荘の温泉は泉質、風情、湯量など全ての面で本物の温泉を感じさせてくれるのです。
本物の温泉を感じさせてくれる秘湯なら、温泉好きはそれだけで大満足ですが、湯元湧駒荘は料理自慢の宿でもあり、北海道最高峰旭岳の山麓という山奥の秘湯でありながら、鉄筋の宿で客室も立派なのですから、その滞在感は温泉好きにとっては最高この上ないのです。今回は日本でも屈指の秘湯の宿、湯元湧駒荘を紹介します!
湯元湧駒荘で温泉を満喫!
湯元湧駒荘には昔からの本館浴場の他に、2007年9月27日にオープンした別館浴場「神々の湯」があります。別館浴場は主に日帰り入浴用の為か、元湯(芒硝泉)という熱めの源泉を利用した浴槽が内湯にも露天にもあり、短時間で温まる事に主眼が置かれている気がします。
一方の本館浴場は、元湯以外の浴槽は全て40度未満の温湯に設定されています。中でもユコマンの湯の「ぬる湯」は、設定温度が33.4度と本当に温いのです。以前は本館浴場しかなかったので、湯元湧駒荘といえば温湯を満喫するイメージがあります。真冬は外気温が零下20度にもなる厳しい気候でありながら、本館浴場では相変わらず温湯三昧が楽しめるという、不思議なミスマッチ感覚がいいのです。
本館浴場の温湯三昧こそ湯元湧駒荘の良さだとすれば、熱めの源泉を利用した浴槽が多い別館浴場「神々の湯」を800円で日帰り入浴しても、本当の良さは分からない事になります。本館浴場の日帰り入浴は1500円で、ユコマンの湯が男湯の日に入れば真骨頂が分かると思いますが、もう一方のシコロの湯も制覇しようとすれば、翌日に再度1500円かかります。全浴室を制覇するのに、日帰り入浴料だけで3,600円かかるのですから、いっそ素泊まりで満喫した方が良いし、折角なら二食付きで夕食も味わったほうが良い。湯元湧駒荘は、是非泊まって堪能して頂きたい宿です!
なお本館浴場の詳細については、以下の記事を参照願います。
荘厳な内湯!ユコマンの湯
次ページで、湯元湧駒荘の食事をご紹介します。