薄さのインパクトは想像以上!
新しいiMacのいちばんの特徴はなんといってもその“薄さ”だろう。エッジ部分の厚みは5mmしかないため、斜め横から覗き込めば、一枚の板が宙に浮かんでいるように見える。実用上、薄さというのはそれほど重要でないように思われがちだが、iMac全体から感じる“威圧感”のようなものを抑える効果があるように感じた。サイズは同じなのに従来より小さく感じるのだ。この画面の薄さによって軽量化も実現しており、それが安定感につながっている。1つの太いスタンドでそそり立つiMacの旧モデルでは頭の部分が重く、画面の角度を変えるときにもフラフラと揺れるなどやや不安な印象を受けていたが、軽量化により、画面の角度や向きを変える場合でもどっしりと安定するようになった。
一見すると、薄くなったことによるデザイン上のインパクトだけを狙ったモデルのように思われがちだが、実際は使う側の感覚にもうったえる効果があるようだ。とにかく使って、触れて、気持ちがいい。
本当の「速さ」を重視した部品構成
iMacのプロセッサーはCore i5。一般的なPCではCore i7がハイエンドとして認知されているため、ちょっと肩すかしを食らう部分ではあるが、周波数は同価格帯のPCよりも高めの設定。メモリ規格も1,600MHz DDR3になったことで、従来の1,333MHzよりも高速化されている。転送速度が速くなったことで、同じメモリ容量でも体感的に速さを感じられるだろう。参考までに同価格帯のPCとスペックを比較してみた。
一見すると、iMacのほうがグラフィックメモリも小さく、プロセッサもワンランク下に見えるが、グラフィックチップのプロセッサやメモリ周波数などはiMacのほうがわずかに高い。
特にグラフィックメモリについては量よりも速度のほうが重要と言われており、Appleはスペックに載る数値よりも実用上の速さを重視していると言えるだろう。
ちなみにグラフィックメモリは不足すると内蔵メモリからも確保するようになっているため、少ないことが絶対的に劣っているわけではない。
→ USB3.0に対応したポートや光学ドライブの廃止について