画質も機能も花盛り。
テレビはこれからが面白い!

薄型テレビ本格需要期に入って十年目の今年、インターネットやクラウド機能を持った新製品へ買い替えを検討されている方は多いはず。

早くお求めの方ほど、数分の一に下がったプライスタグに複雑な思いを抱くかもしれませんが、旬を楽しんだあなただからこそ、薄型テレビの進化を味わういい買い物をしましょう。というわけで、2012年末のテレビお勧め五傑を紹介しましょう。


第五位
シャープLC-46XL9

 

テレビを見ていない時の部屋の映りこみがイヤだなとお思いの方は多いのではないでしょうか。ノングレア(艶消し)パネルにすれば解決しますが、コントラストが低下しがちです。

これを解決したのが、本機の「モスアイ・パネル」。モスアイはMOTH(蛾)EYE(眼)の造語。蛾の眼は外光を反射しない(光らない)ことをヒントに、ナノ単位の微細な突起をパネル表面に形成、映り込みを改善しました。

シャープは自社生産のVA型パネルを採用しますが、VA型のメリットであるコントラストを損なわず、見やすい画面を得ることが出来ました。かつては派手目の画質設定で我が道を行く感がありましたが、最近のアクオスはニュートラルな画質に好感が持てます。ただし、THXを止めたのが残念。

他に薄型テレビの弱点の音質についても、トータル30Wの2.1chデジタルアンプが3ウェイ5スピーカーを駆動、ヤマハのオーディオICヘリオスが周波数特性と位相特性を補正し、鮮明で聞きやすい音質が特徴です。

他に機能面ではUSB HDD録画に対応、スマホとの連携が図られています。


第四位
ソニーKDL-40HX850

 

ソニーらしい画質へのこだわりが満載された現在の代表的な高画質テレビです。オプティコントラストパネルを使用。前面ガラスと液晶板の間に一種の樹脂を充填して内部反射をなくし、画質のよさと映りこみを解決しました。


画質エンジンにX-RealiyPROを搭載、データ照合型の超解像を採用、最上位のHX950がバックライトに直下型LEDを使用するのに対し、HX850はサイドエッジ型ですが、8×2のエリア駆動と黒挿入を行い4倍速の効果もあり、コントラストと切れのよさを両立した鮮鋭感豊かな映像が楽しめます。

HX950と比較した場合、部屋の照明をすべて消せば、HX950の直下型の良さが発揮されますが、一般的な使用環境ではほとんど差が出ません。

インターネット機能も豊富でSkype、ソニー独自のサービスのデジタルコンサートホールへの接続もモアチャンネル感覚で出来ます。

HX850は3サイズ(55V、46V、40V)が用意されています。さらに下にHX750がありKDL-32HX750はフルハイビジョンパネルを搭載、LEDバックライトが下一列ですがインパルス駆動他主要な機能を網羅しているので、小中型画面を狙っている方に自信を持ってお勧めします。


第三位
パナソニックTH-L47WT5

 

従来オールアバウトのテレビランキングには必ずパナソニックのプラズマテレビが登場しましたが、今回は液晶方式のフラグシップを選びました。液晶方式では後発の印象を受けますが、今回初めて送り出した55Vの大画面はそれほど画質がよいのです。

実はガイドの私が日常テレビ放送を見るのに使っているのが37V型の液晶ビエラです。液晶方式の55Vの大画面をずっと待望していましたが、不安もありました。IPS方式はVA方式に比べて視野角、精細感で勝るもののコントラストが物足りないのです。

今回本機に搭載された自社製IPSアルファ方式55V液晶パネルは、製造工程の見直しで黒浮きが大幅に改善された上、元々VA方式に比べて有利な視野角を、斜め上下方向の解像度落ちを改善する位相差板の搭載でさらに高めています。

LEDはサイド型ですが16分割ローカルディミングを組み合わせ、4倍速パネルに8相バックライトスキャンを組み合わせ、動き解像度は液晶方式中最高水準に到達しています。

ビエラはシンプルWi-Fiの先駆者らしく、本機に接続したUSB HDD内の番組を別室のビエラにルーターレスで録画転送出来ます(「お部屋ジャンプリンク」)。

クラウドサービスへの着目でも他をリードし、ビエラ・コネクトで利用できる映像アプリは現在54に達し、民放5社が電通と運営するV.O.D.サービス「もっとTV」に初対応しました。スマホ連携も強化され、動画や画像、音楽を無線接続して本機のオーディオで再生出来、逆に専用アプリをダウンロードすればスマホを本機のリモコンとして使用出来ます。

さて、実は本機で見て欲しいのは<色>。長年プラズマ方式の画質を追求してきたパナソニックらしく、液晶のやや乾いた発色を良しとせず、色域と色解像度を広げ艶のある甘美な発色を掌中にしています。プラズマ方式のファンには是非見て欲しい大画面液晶テレビです。
 

第二位
三菱LCD-55LSR3

 

今回唯一の内蔵型録画テレビでハードディスクの他にブルーレイディスクを内蔵するオールインワン録画型テレビで、地上チューナーを3基搭載、裏番組視聴時のW録画に対応します。ずっと持っていたい番組はハードディスクを介さずBDへの直接書き込みが出来るなど、オールインワン型としての使い勝手は最も優れています。


しかし、本機の最大の魅力は液晶方式の中にあって他にない技術的な特長を持つことにあります。液晶方式のバックライトの主流はLEDですが、本機の場合、赤色レーザー光源とシアン色LED光源が分担してバックライト光源を受け持ちます。
その結果、濁りのないシャープな赤が得られるだけでなく白色LEDに比較して青から緑の発色の純度が増すことが特長です。

BD映画ソフトは濡れたような柔らかい独特の質感があります。やはり赤の存在感が強いのですが、均一になりやすい液晶方式で異彩を放つ独特の映像のフィールがある個性的なテレビといえるでしょう。LED液晶ともプラズマとも違う世界がここにあります。

サウンド面も力が入っています。ダイヤトーンNCVスピーカーを搭載、昨季のMDR2で紙の振動板だったウーハーも58mm径NCVに変更し、片側2基にグレードアップ、合計10基で5.1chフロントサラウンド再生します。

他の人が持っていないモノを使いたい、そんなこだわり派のあなたに本機をお勧めします。

第一位
東芝55XS5

 

次世代の高画質標準である4Kパネルを搭載したテレビです。画面解像度3840×2160のきめこまかなニュアンス豊かな画質にアップコンバートして映像を映し出します。また同社レグザサーバーと連携して直近の全ての地上デジタル放送を自動で録画保存(タイムシフトマシン)します。ただし、本機は2D専用機種です。3Dをお望みなら2KのZX7シリーズをお勧めします。

一位に選んだ理由は、薄型テレビが本格需要期を迎えて十年、フルハイビジョン、ハードディスク録画、インターネット機能をその間次々に取り込んで進化してきましたが、55XS5には、4K解像度、タイムシフトマシンというテレビの<次の十年の展望>があるからです。

4Kテレビは、今期東芝とソニーから80V型が発表されましたが、高価であることに加えて一般的な家庭のリビングに収まる大きさではありません。本機は55Vという一般家庭でマキシマムのサイズ。しかも2011年秋発売の本機は実売40万円台まで価格が下がっていますので、ボーナスの金額によっては十分ターゲット出来る範囲にあります。

薄型テレビに今お金をかけるなら、未来を向いた製品をお求めになって十年間愛用してはいかがでしょう。もし、「テレビにボーナスのすべてをつぎ込むわけにはいかないぞ」というのでしたら、2013年春以降に40型台の4Kテレビが登場すると予想されますので次のボーナスでどうぞ。
 



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