投資信託/投資信託を買うときにチェックしたい指標

国内株式ファンドで知っておきたい指標とは?(2ページ目)

インデックス型はもちろん、多くの国内株式ファンドはTOPIXや日経平均株価に沿って値動きしています。基準価額の方向性をつかむには、日本経済全体の流れをつかむことが大切。日本の経済や企業の動向をチェックできる基本的な指標をご紹介しましょう。

執筆者:村岡 里香

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チェックしたい指標その2:内閣府の景気動向指数

また、ぜひおさえたいのが景気のトレンドを知るのに役立つ指標。毎月内閣府から発表される景気動向指数です。

景気動向指数は、「景気先行指数」、「景気一致指数」、「景気遅行指数」の3本で構成され、「景気先行指数」は景気に先行、「景気一致指数」は景気に一致、「景気遅行指数」は景気に遅行して動きます。それぞれの指数は複数の経済指標を合成したもの。ひとつひとつの指標を調べなくても全体としての方向性がつかめる便利な指標なのです。
内閣府の11月発表で一致指数の6か月連続の低下が確認。先行指数も低下しました。景気は後退局面に入ったとの判定も(景気の山、谷は事後的に判定されます

内閣府の11月発表で一致指数の6か月連続の低下が確認。先行指数も低下し、景気はすでに後退局面に入ったとも(景気の山、谷は事後的に判定されます)。


足元の景気の現状把握や、景気の山、谷はどこかという判定では、一致指数が使われます。一般的に、指数が上昇しているときは景気拡大傾向、下降しているときは景気後退傾向と読むことができます。また、指数の上昇率、下落率は、景気の拡大、後退の度合をしめしているので、ファンドの基準価額の方向性だけでなく、基調の強弱もイメージすることができます。ただし、株価は景気を先読みして動くので、一致指数より数ヶ月先にうごく先行指数にも注目するようにしましょう。

なお、景気動向指数には「DI」と「CI」の2種類がありますが、従来の「DI」よりも、景気の方向性だけでなく景気変動の大きさやテンポもあらわす「CI」のほうが、近年は使用されるようになっています。

※内閣府の景気動向指数はこちらで確認できます。

次のページで、景気動向指数を構成する指数のなかでも、株式市場からの注目度の高い指標をご紹介します。>>>>

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