絶版になったのが惜しい!?スタイリッシュなデザイン
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はマツダCX-7(絶版)を取り上げたいと思います。大きく張り出したフェンダーや大きく寝たフロントウインドウなど、スポーツカーテイストがたっぷりと盛り込まれたデザイン。今のマツダ車よりグリルが小さいのが、かえってスマートに思えます
スーパーカー世代の私は基本的に平べったい(車高の低い)車が好きなのですが、流行り物も大好きで、ここ数年は背が高いのにSUVを見るとつい目で追いかけてしまいます。中でもこのCX-7はデビューの頃から気になる一台でした。
当時SUVは北米で大人気、日本でも人気に火がついていたのですが、CX-7以前のマツダにはフォードと共同開発して2000年に販売を開始したエスケープしか手駒がありませんでした。その間にトヨタはハリアーを2代目に進化させ、日産は初代ムラーノをデビューさせて人気を博していきます。
ようやくライバルたちに真っ向勝負を挑めるCX-7が登場したのは2006年12月のこと。しかし出遅れ感はぬぐえず、さらに2009年から始まったエコカー減税や補助金制度などの対象外になるなど世の中のエコカーブームに乗り遅れ、2011年11月をもって生産を終了してしまいました。
北米に向けて開発された車のため、全幅が1870mmと大きめ。全車にサイドモニター(カメラはサイドミラーに設置)が備わるため、SUVやミニバンにありがちなボンネットの余計なミラーが必要ないのもポイントです
個人的には今見ても抜群にカッコイイと思うSUVなので少し寂しいのですが、私以外にもそう思う人が多いのか中古車ではなかなかの人気。100万円を切り始めたのはつい最近のことです。
例えば原稿執筆時点で見てみると、最安値は2007年式の4WD車が10万kmで89.8万円(修復歴なし)。2WD車なら2007年式/5.9万kmで98.8万円。このように、ようやく100万円を切っているという感じです。
しかし生産中止、つまり「もう中古車でしか買えない」となると、これから先もそう簡単に値崩れしそうにありません。だとしたら、今のうちに程度のよい中古車を探すほうが賢いと思います。ましてや、今はSUVが欲しくなるウインターシーズンまっただ中なのですから。
もちろん「デザイン」や「絶版車という希少性」だけがオススメの理由でありません。次ページ以降で魅力をさらに詳しく見ていきましょう。