医療保険/がん保険の基礎を学ぼう

生保系・損保系がん保険の違い(2ページ目)

がん保険は生保にも損保にもありますが、どこか違いはあるのでしょうか? 損保のがん保険の中には、生保にはない実に損保らしいがん保険もあります。生保と損保のがん保険の特徴や違いについてみていきましょう。

松浦 建二

執筆者:松浦 建二

医療保険ガイド

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損保系実損払いタイプのがん保険の特徴

実損払いのがん保険ってどうなのかな?

実損払いのがん保険ってどうなのかな?

損害保険会社のがん保険や医療保険には、実損払いタイプの商品もあります。どのような内容かと言うと、がん保険の場合では、がんの治療で入院・通院・手術をした時の実際にかかった費用や診断書の文書料を補償してくれる保険と言えます。健康保険等が適用される治療であれば、自己負担割合が3割なら、その3割分を補償してくれます。健康保険が適用されない自由診療(未承認の抗がん剤治療、適応外の抗がん剤治療、薬剤の適用外投与、適用外の検査等)も治療にかかった費用を補償してくれます。

細かな補償内容は各社で異なりますが、差額ベッド代、親族付添費用、ホームヘルパー雇入費用、保育所預入費用、交通費、セカンドオピニオン費用等も補償してくれたり、高額療養費や健康保険の附加給付があっても自己負担分(3割等)を補償してくれたりする場合もあります。

注意点としては、補償額に上限が設定されている場合や、実損払いタイプの保険に複数加入している場合は補償額が調整される可能性もあります。治療を受ける前に保険会社の承諾が必要な場合もあります。

先進医療を受けた場合も実際にかかった費用を補償してくれますが、先進医療については、定額払いのタイプでも実際にかかった費用を補償(保障)するような内容が一般的です。

定額払いと実損払いのどっちが良いのか!?

定額払いと実損払いのどちらが良いかは、がん保険へ何も求めるかによっても判断がわかれるところです。実損払いのタイプは、健康保険等が適用されない自由診療であっても、経済的負担を気にすることなく治療に専念することができますが、定額払いでもがん診断給付金等の設定次第で対応は十分可能です。定額払いの方ががん保険の数が多いので選びやすいという側面もあります。補償(保障)内容に限らず、保険料や期間等も含めて最適ながん保険を選ぶようにしましょう。
※実損払いタイプのがん保険は各社で補償内容が異なります。詳細については保険会社へ直接確認してください。


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