がん保険は生命保険会社にも損害保険会社にもありますが、どこか違いはあるのでしょうか? 損害保険会社のがん保険には、実に損保らしいがん保険も存在しています。生保系と損保系のがん保険の特徴や違いについてみていきましょう。

がん保険の一般的な保障

損保には特徴的ながん保険がある

損保には特徴的ながん保険がある

保険業界は規制緩和を経て、がん保険や医療保険等(いわゆる第三分野の保険)は生命保険会社でも損害保険会社でも取扱ってよいことになりました。そして今日では多くの生損保会社が、独自のがん保険を開発し販売しています。

がん保険の一般的な保障は、生保でも損保でも「がん診断給付金」「がん入院給付金」「がん手術給付金」の3つを中心としています。例えば、がん診断給付金100万円、がん入院給付金日額1万円、がん手術給付金額20万円のような内容です。これらの他にがんの先進医療や通院、抗がん剤治療、放射線治療、乳房再建等の保障があり、各がん保険では保障の種類や設定を変えて独自性を出すようにしています。

がん診断給付金の給付可能回数の違いや上皮内がんの扱い等で違いはみられるものの、多くのがん保険はこのような構成になっていますが、一部の損害保険会社には保障への考え方の少し異なるがん保険も存在しています。

生保と損保の保障の違い

生命保険では、加入している保険の支払事由に該当した時、治療費がいくらだろうと基本的に契約した保障額を保険会社は支払います(定額払い)。例えばがんで3週間の入院をした時、かかった入院費用が10万円だとしても、入院給付金日額を1万円で契約していたら、21日間で21万円(=1万円×21日)受取ることができます。

損害保険では、加入している保険の支払事由に該当した時、契約で定めた保険金額を上限に、実際の損害額を保険会社は支払います。これを実損てん補払いとか実損払い等と言います。ただ、損害保険の商品の中でも人体の保険(傷害保険、医療保険、がん保険等)に関しては、生命保険のような定額払いが一般的です。

ところが、損保のがん保険や医療保険の中に、定額払いではなく実損払いのタイプも実は存在しています。