ファイナンシャルプランナー(FP)試験/FP試験の基礎知識

ファイナンシャルプランナー(FP)の試験制度その2(2ページ目)

ここでは、FP資格のうち、民間資格であるAFPおよびそのステップアップとして存在する国際資格CFP(R)、その難易度について解説します。AFP資格を取得する過程において、FP技能士2級の資格を取得することが可能であり、またFP技能士2級を保有する方はAFP資格を取得することも可能です。CFP(R)を取得すれば、FP技能士1級の学科試験が免除されます。

伊藤 亮太

執筆者:伊藤 亮太

株式・ファイナンシャルプランナーガイド


民間資格であるAFP、国際資格であるCFP®とは具体的に?

AFP、CFP®資格について、実際にはどういった資格といえるのでしょうか。
AFP資格は、日本FP協会認定の普通資格であり、平成24年7月現在約155,000人が保有しています。日本FP協会が認定する学校等においてAFP研修を受講し、その研修終了後にFP技能士2級を受検、合格することでAFP認定者となることができます。また、既にFP技能士2級をお持ちの方の場合には、AFP認定研修を受講、終了すればAFP認定者となることができます。

なお、AFP認定者となるためには、日本FP協会に登録を行い、入会金10,000円、年会費12,000円を支払う必要があります(国家資格であるFP技能士には年会費はありません)。

一方、CFP®資格は、北米、アジア、ヨーロッパなどを中心とした世界23ヵ国・地域(平成24年7月現在)で認められている国際資格であり、日本では日本FP協会認定の上級資格と位置付けられています。平成24年7月現在において約18,600人が保有しています。

CFP®認定者となるためには、単に試験に合格すればよいだけではありません。試験合格後に実務研修であるCFP®エントリー研修を受講すること、通算実務経験3年の経験要件を満たす必要があります。こうした要件を満たした後に、晴れてCFP®認定者として活動することが可能となります。

その他、AFP、CFP®資格ともに、資格更新があります。2年ごとの資格更新において所定の継続教育が義務付けられており、CFP®認定者の場合30単位、AFP認定者の場合15単位の単位取得が義務付けられています。これは、常に知識とスキルを高めるためのものと位置づけられています。

1級FP技能士の学科試験と異なり、CFP®資格の場合1課目ごとの受検もできるため、コツコツ勉強しながら確実にステップアップを踏みたい方、国際資格を目指して資格を取りたい方、毎年知識のブラッシュアップをしたいと思われる方はAFP資格取得から始めることがよいといえます。

<参考>
ファイナンシャルプランナー(FP)の試験制度その1

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