食育/食育アドバイス

行事食は親から子へのプレゼント

行事食と聞いて何を思い浮かべますか? この記事では行事食の意味や行事食を行うメリットをお伝えします。

執筆者:米倉 かな

行事食の楽しい思い出を思い出してみましょう 

行事2

伝統行事を感じて、思い出す味はありませんか?

もしかしたら、「行事食くらい手作りしたい……」「子供には、行事食くらい知っている大人になって欲しい」と願うママは多いかもしれないですね。行事食の意味を知り、簡単に実践できる方法で無理なく取り入れていただきたいなと思います。

少し昔を思い出してみましょう! 子供の頃に食べた年越しそば、お節、お祭りに並んだご馳走の数々……。料理の音、美味しそうな匂い、味、食感、普段とは違う盛り付け、楽しかった記憶など、鮮明に思い出せませんか? 今は思い出せなくても、当時の雰囲気を感じた瞬間に記憶が溢れてきた経験はありませんか? 行事食の記憶が私たちにも残っているように子供の心にも残り、その先にもしっかりと受け継がれていきます。

行事食は収穫を祝い健康を願う日本の伝統文化の一つ

そもそも行事食とは、神様を祭り、収穫に感謝する時にお供えするお食事で、普段は食べないご馳走が並び、ハレの日・ケの日でいう「ハレの日」、日常食・非日常食でいう「非日常食」のお食事のことをいいます。

季節の変わり目に旬のものや、「ハレの日」食を食べることで体調を整える意味も含まれます。「食べ物に感謝する」「からだを労わる」「家族の幸せや健康を願う」等の意味を持つ日本に受け継がれてきた食文化です。
家庭で行うメリットとして
  • 子供との楽しい思い出が作られる
  • 子供の記憶にしっかりと残る
  • 孫・ひ孫と代々受け継がれてる
  • 理にかなった食べ方をするので、からだも喜ぶ
  • 改めて、食べ物に感謝する心を教えられる
  • 子供に日本の文化を知ってもらえる
などが挙げられます。

日本にはさまざまな行事食・食文化があります

日本にある行事食を一部ご紹介します。

■1月
正月:おせち料理・お雑煮
鏡開き:お汁粉
■2月
節分:福豆・イワシ・恵方巻
■3月
桃の節句:チラシ寿司・蛤のお吸い物・雛あられ
春分の日:ぼた餅
■4月
花祭り:甘茶
■5月
端午の節句:柏餅
■6月
夏至:餅のお供え(関東)
■7月
七夕:そうめん
土用の丑の日:うなぎ
■8月
お盆:精進料理
■9月
重陽の節句:菊酒
秋分の日:おはぎ
十五夜:月見団子
■10月
十三夜:月見団子
■11月
七五三:千歳飴
■12月
冬至:南瓜料理・小豆粥
大晦日:年越しそば

行事食1

小さな行事食も受け継いでもらいたいですね

食べ物に感謝し、食べ物の意味を知り、家族と楽しく食べる。そんな行事食広がれば幸せの連鎖も起こります。

実は私は家庭での行事食の思い出があまりなく、書きながら自分の子供にはちゃんと残していかないとなぁと感じました!

幸せな食卓が広がりますように!みなさんも行事食、少し意識してお子様と一緒に楽しんでくださいね。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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