PSVitaの実力がためされる年末商戦
兄弟マシンとも言われるPS3やPSPとの関係に苦しめられるとはどういうことでしょうか?
その実力が試される大事な商戦期、ですが、PSVitaの現状はと言うとかなり苦しい状況にあるようです。苦戦の理由はいくつか考えられますが、そのうちの1つは、同じくSCEから発売されているゲームハード、PS3やPSPとの関係というのが考えられます。ライバルハードのニンテンドー3DS(以下3DS)ならいざしらず、なぜ仲間であるはずのPS3やPSPとの関係で苦戦するのか、と思う方もいらっしゃるかもしれません。PSVitaの現状、そして大事な年末商戦と2013年以降の展望も少し絡めて、お話してみたいと思います。
100万台到達したPSVita
100万台到達はとても嬉しいことですが、ここまでの道のりはかなり苦しいものでした
ちなみに、3DSが1万円の値下げに踏み切ったのが約130万台位の頃で、発売から半年経たずというタイミングの2011年8月でした。なぜこのタイミングだったかというと、それまでの3DSの状況を覆して年末商戦を戦い、ひいては2012年以降の展開をよくしていくためには早めの値下げをしておいて、年末にはスーパーマリオ3Dランドなどのキラータイトルをぶつけることで勢いをつける、という狙いがあったからです。その狙いは見事に的中して、2012年の3DSは非常に好調に推移しています。
PSVitaはというと、2012年9月に行われた日本最大のゲームイベント、東京ゲームショウでも発表がなかったことから、おそらく近日中に本体価格が値下げされる可能性は低く、このまま年末商戦に突入することが予想されます。ということはこれからのタイトルラインナップのインパクトだけで勝負するということになるのですが、そこでPS3やPSPとの関係が問題になります。