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日産の新型ノートのエンジンの実力を試す

日産の新型ノートには、スーパーチャージャーを採用した新開発エンジン「HR12DDR」が搭載されている。果たして、この新型エンジンの実力は…?

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

思った以上に燃費がよい 日産「ノート」

日産のコンパクトカーの新しい形となるか

日産のコンパクトカーの新しい形となるか

遅ればせながら新型ノートの試乗レポートをお届けしたい。まず売れ筋になっているスーパーチャージャー(過給器)付きから。このエンジン、アクセル開度が小さいときは1.2リッターエンジンより優れた熱効率を持ち、アクセル踏めば1.5リッターエンジンに匹敵するパワーを出す。

 
当然ながら過給器が稼働していないときは燃費良く、稼働したら悪くなってしまう。果たしてどのくらいの走り方をしたら燃費悪くなってしまうのか? 街中を普通に走ってみた。交通の流れに乗って加速していくと、ほぼ過給器を使わない領域で済む(回転数にして2千回転以下)。
スーパーチャージャーを採用した新開発エンジン「HR12DDR」

スーパーチャージャーを採用した新開発エンジン「HR12DDR」


具体的に書くと60km/hくらいまでの速度であれば、燃費良いゾーンです。気になる燃費といえば、平均速度20km程度の交通状態だと22km/L前後。同じような走り方をすると、アクアで24km/Lくらい。フィットHVは22km/L程度だと思う。ノートの燃費、予想以上に良い。

アクセルを大きく開け、2千回転以上を多用するような走り方をしたら燃費は一気に落ちます。平均速度が同じであっても20%以上悪くなってしまう。このあたりはノートの開発チームも懸念しているようだ。街中で燃費を気にするなら、2千回転以下を使うというのが基本テクニックかと。

流れの良い道も同じ。登り坂や、大型トラックの多い国道だと、どうしてもパワーが必要になるが、そこだけアクセルを踏めばいい。平均車速30km/hという流れの良い道だと、普通の走り方で、25km/L前後まで伸びる。これまたハイブリッド車に肉薄する燃費だと思う。

過給器無しだとどうか? 街中の燃費は大差なし。流れの良い道での燃費も大差なし。という点からすれば過給器無しを選んでもいいと思う。されど絶対的な動力性能が物足りない感じ。ライバルのフィットは99馬力もあるエンジンを積むのに対し、ノートの過給無しだと79馬力。

これだけ違うと高速道路の流入加速や登り坂での余裕が全く違う。過給器無しを考えているなら、ハンコを押す前にフィットと乗り比べてみて欲しい。ちなみに過給器付きのノートだと98馬力。トルクはフィットの1.5リッターと同じくらいあるので、走りで不満を感じることはないと思います。

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