チェックしたい指標その2:OECD景気動向指数
OECD景気動向指数はOECDのメンバー国と主要な新興国を網羅
OECDの景気動向指数は長期平均を100とし、100を大きく上回るほど景気拡大傾向が強く、100を下回るほど景気後退傾向が強いことを表します。景気動向指数が低下傾向なら金利も低下傾向、上昇傾向なら金利も上昇傾向の可能性があると見ることができます。
※各国の景気動向指数(Composite Leading Indicators )の推移やグラフは、OECDのサイトで確認できます。
ちなみに現在の世界の景気動向は、欧州債務問題などの影響により主要国の数値は低下傾向。世界経済をけん引してきた中国やインドなどBRICsも、昨年2011年からは景気鈍化傾向にあることが読み取れます。
チェックしたい指標その3:消費者物価指数
主要国で低金利が続く中、各国がいつ利上げに転じるのか? を知らせるサインのひとつとして注目されるのが消費者物価指数です。消費者物価指数が上昇してくると、物価安定を図るための利上げが近いのではという見通しが広まり、債券が売られて値下がりする可能性があります。※各国の消費者物価上昇率は、外務省サイトの主要経済指標(日本及び海外)で見ることができます。
現在の推移は主要国の物価は低位で安定。新興国では物価上昇をおさえるために利上げが続いていましたが、2011年後半から消費者物価指数の上昇がストップし、相次いで利下げに転じています。
物価の動きは為替相場にも影響します。デフレが続く日本では円高圧力が働いているように、一般的に物価の下落はその国の通貨高、反対に物価の上昇は通貨安の要因となります。消費者物価指数は為替の基調を読む上でも注目される指標です。
最後に、ファンドの組入債券の信用度をはかる指標をご紹介します。>>>>