アルファードと同じ室内高で、セルシオより広い後席
先述のようにポルテの特徴の一つに大きな助手席側スライドドアがあります。ドアの開口高×開口幅は1265mm×1020mmで、旧型アルファードの1245mm×800mmより大きいのです。しかも全車電動スライドドアです。センター部分にメーターやスイッチ類が集められたインパネデザイン。コラムシフトなので前席から後席への移動(またはその逆)も簡単です。オートエアコンの場合はプラズマクラスターがセットで備わります
フロアの地上高がノンステップバスなみの300mmと低床なのも、旧型アルファードと同じ室内高を生み出した理由の一つです。また前後席の間隔は1050mmで、セルシオの1035mmを凌ぎます。つまり全長4m以下でヴィッツ並みの安さというコンパクトカーとは思えないほど、室内は広々としているということです。
これだけ室内が広くてスライドドアが大きいと、いろんな使い方ができます。例えばアウトドアに出かけた際に室内で着替えることも簡単になりますし、赤ちゃんを抱えたままでも車に乗りやすそうです。
その分、ラゲージはそこそこ、という程度。大きな荷物を載せるなら後席を倒して使うしかありません。助手席も倒せますからショートのサーフボードも載せられそうですし、後席をチップアップ(座面を背もたれ部のほうに畳む)すると自転車も積めます。
チャイルドシートを運転席後ろに設置して助手席を後席側へグンっとスライドさせて子どもの世話をしながらドライブ、なんていうシートアレンジもできます。ちなみに助手席後ろの後席側に傘を2本入れられるポケットが備わっているのが、個人的にはお気に入りの装備です
つまり、普通の車のようにバックドアを開けて荷物を入れるというより、大きなスライドドア&低いフロアを利用して、助手席側から荷物を入れたほうが楽な車です。しかも電動スライドドアですから、とても簡単ですよね。
そんな使い勝手のいいポルテが、50万円以下で修復歴なしの走行距離5万km以下が手に入るようになりました。同条件で他車を見ると旧型日産マーチや旧型ヴィッツ、あるいは旧型のホンダストリームなどが多いようです。
それらと比べると、いやそもそも比べるまでもなく、ポルテの使い勝手の良さは際立っています。さらに先述したように、若者にも人気があったゆえアフターマーケットもあります。ですからアルミホイールやグリル、シフトノブなどを好みのパーツに取り替えることも簡単なはず。
毎日乗る車として便利なだけでなく、広さを活かしてアウトドアなどいろんな使い方ができますし、ドレスアップのベース車としてもいけます。ですから50万円以下の中古車の中では、ポルテは図抜けていると言えそうです。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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