シンプルな顔はドレスアップのベース車にも最適!?
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はトヨタポルテ(旧型)を取り上げたいと思います。助手席側は電動スライドドア1枚。スイッチは運転席のほか、ドアの内&外側、センターパネル部分、センターピラー(スライドドアの後側の柱。つまり後席乗員用)と4カ所に設置されましした。さらにリモコンキーからも開閉可能
全長4mを切るコンパクトなボディながら室内高は当時のアルファード(旧型)と同じ1390mmという広い室内空間を持ち、さらに助手席側は大きなスライドドアのみという他車にはない特徴を備えたポルテ。ちなみにポルテとはフランス語で「扉」の意味だそう。
デビューは2004年7月。搭載するエンジンは1.3Lと1.5Lで、ミッションは4ATが組み合わされました。そして今年7月にフルモデルチェンジ。新型は顔の違う兄弟車としてスペイドなる新型車まで用意されました。
旧型も旧型もポルテはつるんとしたシンプルな顔ですが、スペイドは人気のあった旧型ヴォクシーみたいな男性的な顔に。これには個人的に思い当たる節があります。
運転席側はスイングドア1枚。新型では後席にもスイングドアが追加されましたが、きっとあれば使うという程度で、無くても何の支障もないでしょう。小学校3年生程度の子どもが立って歩ける室内ゆえ、大人が後席に座ったとしてもちょっとかがめば助手席側のスライドドアから楽に降りられますから
そもそもメインターゲットは小さな子どもを持つ団塊ジュニア層を狙った“はず”の旧型ポルテ。ミニバンはいらないけれど、あれくらい広い室内とスライドドアがあるといいよね、という人に向けて開発された車です。
しかしフタを開けてみたら、意外と若い独身男性にも人気があったようです。個人的には以前たまたま夜中にとある高速道路のSAで、ドレスアップしたポルテの集団を見かけたことがあります。シンプルな顔つき、そこそこ安い価格、箱系ボディ……そういったところが受けたのではないでしょうか。
そこでトヨタは新型で“それ向け”にスペイドを投入したのではないかと思います。それが功を奏すのかはこれからの見どころですが、中古車では程良くお化粧された車をよく見かけます。
さて、先述のように新車時価格は138万6000円~157万5000円と旧型ヴィッツとほぼ同じという安さだったこともあり、現在では50万円以下で十分探せるようになっています。原稿執筆時点で見ると、例えば1.3Lの130i Cパッケージ(2005年式/3.6万km/修復歴なし)が26万円で見つかります。
ちなみにカーセンサーで50万円以下&走行距離5万km以内&修復歴なしで検索すると74台がヒットします(原稿執筆時点)。中身を考えると、これはおいしい。次ページ以降でさらに詳しく見ていきましょう。