美味しい！安い！近い！紅葉ドライブの穴場 奥大井(2ページ目)

ここはダージリン？

静岡SAから国道362号線を20kmほど進んだ先、氷川に架かる久能尾（きゅうのお）橋を渡ったら、ガソリンスタンド モービル尾崎SS（静岡市葵区黒俣）前を右折です。そこから道は少々険しくなります。道が狭いのは、その先8kmほど。ここは慎重に走りましょう。

昼なお暗い杉林を縫い、やがて｢ここはダージリン？｣と見間違うばかりの、天空の茶畑へ。取材時には特別天然記念物のニホンカモシカ3頭が道端に。ガードレール越しに目が合いました。

魅惑の展望休憩所で、静岡のソウルフードを食す

峠を登りきれば、右手に杉尾はなのき展望休憩所がありました。ここは眺望が素晴らしく、大気がクリアなら右手に名峰富士の姿も。紅葉シーズンは、さぞや素晴らしい眺めとなることでしょう。店内にはホームメイドの五目稲荷や弁当、おはぎがならび、どのどれもがやさしい味わい。
一番人気は天麩羅蕎麦（600円）とのことですが、お薦めは、静岡のソウルフード、おでん。鍋から自分で皿にとり自己申告するスタイルですが、なんとこれが一品60円！　いまや街場でもなかなか見当たらない、超良心的プライスです。静岡おでんの王道をいく味付けで、特にコンニャクは絶品でした。

取材時はおでんを5品と、五目稲荷3個を食べ、土産におはぎ3個を持ち帰り、どれもしっかりと美味しく大満足。お代が計850円というのも感動的でした。

そうそう、お茶は急須に茶筒の煎茶を入れ、自分でお湯をポットから注ぐセルフスタイルですが、水（すなわちお湯）も茶葉も申し分なく、急須で何度もおかわりしてしまったほど。そこは茶処静岡、お茶はもちろんプライスレスです。

杉尾はなのき展望休憩所を出れば、道は下りとなり、12kmほどで大井川に。川を渡った向こうには奥大井・川根本町観光の拠点、大井川鐵道千頭（せんず）駅があります。

次はいよいよ旅の目的、紅葉が楽しめる場所を目指します。