異なる眺望の魅力

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汐留に「東京ツインパークス」というタワーマンションがある。汐留再開発の中では、唯一の分譲マンションであり、販売当時は結構話題になった物件だ。最大の特徴は、向きによって眺望が異なる点。東京湾や浜離宮の見える海側と東京タワーが見える陸側とでは、当たり前だが印象がまったく別物である。

共用施設も充実していて、ゲストルームは海側の上層階に設けている。特大のジャグジーバスに入りながら、東京湾を眺められるという設定だ。

ロケーションのわりに利用料も安く人気だと聞いたが、じつはこのゲストルーム、入居者自らも利用するという。理由は、東京タワー側の住人がまったく異なる眺望を楽しむため。年に1度のペースで同じ建物からの違う眺めを堪能するそうだ。

元麻布ヒルズのペントハウスから東京タワーを望む

元麻布ヒルズのペントハウスから東京タワーを望む


各種特典を活用

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非日常的な眺望を生活の一部に取り込む暮らし方は、この10年ですっかり定着したといえるが、それをより柔軟にするのが賃貸マンションである。分譲であれば、前述したような一時利用は可能であっても、バリエーションの違う眺めを次々替えることは現実的でないからだ。

賃貸では、こんな例もある。タワーマンションを借りるにあたり、最初は富士山の見える向きを選んだが、西日の暑さに閉口して同じ棟の逆側に移ったという。ひとり暮らしでは、こまめに窓まわりを管理できないということらしいが、ポジティブな理由ではないにしろ、賃貸の柔軟性を活用した方法であることに変わりない。

契約先が同じであれば、転居の際に特典を受けられる場合もあるようだ。「ヒルズ」シリーズの森ビルや「ラトゥール」シリーズの住友不動産では、二重賃料が発生しないという。解約予告や引越しの段取りにあまり縛られずに済みそうだ。