健康にかけるお金はいくら?
50歳代からスポーツクラブの利用料が急増します
項目別に見てみると、健康保持用摂取品やスポーツクラブ使用料は、健康意識が高まる50代・60代と年齢が上がるに連れ支出額が増えているようです。この家計調査のデータは、1世帯当たりの年間支出額の平均を表しているため、例えばスポーツクラブ使用料を例に挙げると、年平均3441円になっています。実際のスポーツクラブの使用料はもっと高いはずなので、お金をかけている人とかけていない人の差が大きいということになります。
ところで、スポーツクラブにかかる費用はいくらでしょうか。ガイド平野の最寄りのスポーツクラブの利用料を調べると、いつでも好きなときに利用できる会員タイプのものが月額約1万2000円で、月4回自由利用できる会員タイプのものが月額約6000円でした。最低限の運動習慣を確保ということで、月額6000円で40歳から65歳まで25年間利用する場合の利用料金の総額は、180万円となります。
東北大学の研究グループが行った研究によると、普通体重の人と過体重・肥満体重の人の40歳以降の生涯医療費の差は、男性197万円、女性380万円とのことです。スポーツクラブに通って普通体重を維持できたとした場合、過体重・肥満との生涯医療費の差額は、男女平均で約290万円となります。生涯医療費という目で見れば元が取れますが、実際の医療費の自己負担分が3割であることを考慮すると、元は取れないという計算になります。
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