ライバルたちに負けないクオリティを得た2代目
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はメルセデス・ベンツMクラス(旧型)を取り上げたいと思います。コーナリング時に曲がった先を照らすアダプティブヘッドライトやヘッドライトウォッシャー、ルーフレールは全車標準装備。またML500にはエアサスペンションを含む「オフロードパッケージ」がセットオプションとして用意されていました
日本デビューは2005年10月。Mクラスとしては2代目となるこのモデルは、初代のラダーフレーム、つまりトラックなどと同じボディ構造を改め、BMW X5などのライバルたちと同様にモノコックボディを採用しました。
またインテリアなどのクオリティは劇的にアップ。「ようやくメルセデス・ベンツの車になった」という人もいたほどです。ま、初代は「アメリカで人気になっているSUVを、ライバルたちばかりに取られてはまずい!」とばかりに、あわてて出してしまったような気もします。
ともかく、その甲斐あってこの2代目は順調に支持を集め、今日のメルセデス・ベンツを支える人気車となりました。
ML350にはスポーツパッケージ(19インチアルミホイールやダークリアコンビネーションランプなど)、ML500にはAMGスポーツパッケージ(フロントスポイラーやスポーツシートなど)のセットオプションが設定されていました。走行性よりは見た目重視のオプションというところがMクラスらしいですね
登場から約7年が経った今年6月には新型にバトンタッチ。旧型の中古車を原稿執筆時点で見てみると、例えば新車時価格693万円のM350が235万円(2005年式/4.7万km/修復歴なし)と、新車時の半額以下で十分狙えるようになっています。
デビュー時に搭載されたエンジンは3.5LのV6(M350)と5LのV8(M500)。いずれも7速ATとフルタイム4WDが採用されています。もちろんSUVならではの、険しいオフロードや悪路での走行をサポートする装備も充実しています。
例えば雨の日やオフロードなど滑りやすい路面で、4輪それぞれのブレーキやエンジン出力を制御し走行安定性を高める4ESP(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)を標準装備。
またブレーキやエンジン出力の制御をオフロード専用に切替える「オフロードスイッチ」や、急な下り勾配でトランスミッションとブレーキを自動的にコントロールし車速を一定に保つ「DSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)」などを備えています。
このように7年経った今でも十二分に活躍できるプレミアムSUV。走行距離が少なくて程度の良いものが新車時の半額以下と、いよいよおいしくなってきました。
次ページで、引き続きMクラスの魅力を見ていきましょう。