確信犯的懐古趣味
ガイド:「Do Re Mi」という歌も好きです。確信犯的に懐古趣味でクリシェですね。
Do Re Mi (YouTube)
Amazon.co.jp (MP3)
ヴェルカ:
そう、確信犯。
ガイド:
あなたが何を歌っているのか理解できるといいです。日本語でも歌ってくれると嬉しいのですが。
ヴェルカ:
わかったわ。
ガイド:
日本人は、きっとあなたのようなキャラクターは好きなんじゃいかと。
ヴェルカ:
私はユーモアがある楽しい人間だから、きっと日本人の皆さんにも分かってもらえると思うわ。
ガイド:
日本のテレビ番組にも、女装をしたりおねえキャラの人たちが結構います。でも、あなたのように演じたり、歌ったりできる人たちは知りません。だから、あなたはスペシャルな存在です。
ヴェルカ:
女装をする男性は多いけど、なかなか良いでき映えの人はいないわ。彼らを見ている時、誰も男性がやっていると思わせないことが大事。私はその点については、成功したと思うわ。
オレンジ革命で二分されたウクライナ
ガイド:あなたの音楽性も幅広いですね。Rammstein(※)がオリジナルの「Du Hast」のクリップを見ましたが、如何にしてこのように変幻自在なのでしょうか?
Du Hast (YouTube)
(※)ドイツのヘビメタ。クラフトワークの「The Model」のヘビメタ・カヴァーとかもやっています。
ヴェルカ:
私に合わない音楽はないわ。オレンジ革命(※)が起こった時、ウクライナは東と西に分断されたわ。この歌はウクライナを一つにさせるためのもの。伝統的なウクライナの衣装で踊っている女性たちは西を象徴し、ヘルメットをかぶった男性たちは東を象徴しているの。歌の最後で、彼らはお互いに抱き合ったり、励まし合ったりしているの。そう認識していない人もいるけど、実際に私が歌っているのよ。
(※)2004年のウクライナ大統領選挙結果への抗議運動が発端になり、ウクライナがEUかロシアとの関係、どちらを重要視するかで、国内を二分した。