日本人にとって欠かせないご飯! おいしいご飯を求めるべく、高級炊飯器の人気も年々高まっています。しかし、いくら炊飯器が高性能でも、使い方が間違っていてはせっかくの性能が発揮できません。そこで、おいしいご飯を炊くための「正しい炊き方・使い方」についてまとめてみました。意外と知らない新常識、まずは炊飯編からご紹介します。
Q:米はゴシゴシしっかり研ぐのが正しい?
A:今は精米の技術が高くなっているので、やさしく洗うのが正解!
左上:(1)たっぷりの水でサッとすすぐ/右上:(2)指先で米を優しく混ぜる/左下:(3)残っていた水分がかなり乳白色に/右下:何度か繰り返し注いだ水が透明になりだしたら終了!
最大のポイントは、手早く洗うこと。方法はいろいろありますが、ガイドが実践している研ぎ方をご紹介します。
まずは、たっぷりの水で大きく2~3回かき混ぜ、直ぐに水を捨てる「すすぎ」を2回。ここでゆっくり水に浸してしまうと、米が糠のニオイを吸収してしまい、炊き上がりの香りが悪くなるそうです。
続く「洗米」は、やさしく揉むように洗うのがコツ。水を切った状態のまま米を指先でやさしくかき混ぜると、少ない水分が乳白色になっていくのが分かります。そして水を注ぐと、真っ白に濁った水になりますので、この水をしっかり捨てます。これを2~4セット繰り返し、最後はたっぷりの水で最終すすぎ。白い濁りがなくなれば終了!
これであれば冷たい水に長々と手を浸している時間も少ないので、寒い冬でもしっかり洗米できます。ぜひ、試してみて下さい。
Q:炊飯時の水はミネラルウォーターが良い?
A:一概にそうとは言えません
水道水・浄水器の水・ミネラルウォーターともに「軟水」なら炊飯に適しています
おいしい水で炊けばおいしいご飯になるということで、水道水ではなくミネラルウォーターでご飯を炊く人も多いのではないでしょうか?しかし、どんな水でもOKということではありません。日本の水は軟水で、お米を炊くには最適な水と言われています。しかし、硬度が高い水は米に水が浸透しにくく炊きあがりが固くなるため、炊飯に向いていません。このように、相性の良い水とそうではない水がありますので、注意して下さい。
また、米はその土地の水で育つので、米の産地と水の産地を合わせるとおいしく炊けるといいます。究極のおいしさを求めて、水もお取り寄せをしてみてはいかがですか?
Q:水の温度は常温でOK?
A:夏場は冷蔵庫で冷やした水を使う方が◎
温度が高くなる夏場は、冷蔵庫で冷やした水がおすすめ
炊飯に使う水は常温という人が多いのではないでしょうか? ガイドも、通年、浄水器の水をそのまま使っていました。もちろんそれでも問題はないのですが、水の温度も炊きあがりに影響します。よりおいしく炊くには、約6℃がおすすめとのこと。しゃっきりとしたお米に炊きあがるそうです。冬は水道水自体がこの程度の温度になるのでそのままで大丈夫ですが、夏は冷蔵庫で冷やした水がおすすめです!一度お試しあれ。
Q:お米を研いだら必ず水に浸しておくべき?
A:今の炊飯器に浸水時間は不要!
炊飯時間には浸水工程も含まれているため、洗米が済んだら直ぐにスイッチを入れて大丈夫!
一般的には夏で30分、冬なら2時間程度、水に浸しておく必要があると言われていますが、今どきの炊飯器は、洗米したら直ぐにスイッチON! が正しい使い方。なぜならば、米に水を浸透させる浸水工程も含まれているから。スイッチを入れるとまずはお米に水を吸水させる浸水工程が始まり、その後、炊飯→蒸らしと全行程自動でプログラミングされているのです。
最近の炊飯器は「炊飯時間が60分前後で長い!」という声を聞きますが、浸水工程の1時間も含まれているとしたら、時短されているのが実感できますよね?ちなみに「早炊きモード」の場合、事前の浸水を推奨している機種もあり、結果的に時短にならないことも…。「早炊き」を利用する際は、取り扱い説明書を確認して見て下さい。
Q:炊き上がったらフタを開けずに蒸した方が良い?
A:直ぐにフタを開け「飯切り」を!
炊飯終了のサインがでたら、直ぐにフタを開けて飯切りを!
最近の炊飯器は、炊飯が終わるとサインが出るのではなく、蒸らし時間も含まれています。なので、炊飯が終了したら直ぐにフタを開け、飯切りをしましょう。飯切りは、ご飯がベタつかないよう余分な水分を飛ばす大事な工程。おいしいご飯に仕上げるためには、とても大事なポイントです。炊飯器の終了サインが聞こえたらできるだけ早く飯切りしましょう!そのまま放置は厳禁ですよ。
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