2人乗りをファーストカーに使うという考え方
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はスマート(旧型)を取り上げたいと思います。全長2540mm×全幅1510(Kは1470、カブリオは1535)mm×全高1550mmというサイズながらボディはメルセデス・ベンツの安全基準。アルミホイールは標準装備。またクーペとはいえルーフはフルグラスルーフで、紫外線をカットしつつ室内には明るい光が差し込みます
ご存知のように、スマートには2人乗りのスマートフォーツークーペ、それを日本の軽自動車規格に合わせたスマートK、4人乗りのスマートフォーフォーなどバリエーションがたくさんありますが、今回は2人乗りに絞ってご紹介します。
2004年に4人乗りのスマートフォーフォーが登場するまでは、2人乗りはスマートクーペと呼ばれていましたが、その販売が日本で開始されたのは2000年12月。
時計で有名なスウォッチがメルセデス・ベンツと共同で開発したのですが、2000年に両社の合弁会社は解消されます。しかしメルセデス・ベンツは引き続き生産を続け、現在は2代目スマートを生産・販売し続けています。
写真はカブリオレの全開モード。ルーフの途中まで開ける、ということも可能です。操作は車内のスイッチ、またはリモコンで。リモコンなら車外からでも開けることができます。どうせ趣味性の高い車ですから、こんなオープンモデルを選んだほうが楽しいと思いますよ
そうした成り立ちもあり、デビュー当時は「メルセデス・ベンツに乗る人のセカンドカー、つまりお金持ちの趣味車」などと思ったものですが、あれから10年以上が経って世の中の経済環境が変わり、お手頃なスマートの中古車がたくさんある状況下では、どうもそれだけではないなと思い直しています。
もちろんお金持ちの趣味車としては今も当然アリですが、自分のことを庶民だと言う人々も、意外とこういう車を手頃な価格で狙うのはアリだと思うのです。
一人で乗ることのほうが圧倒的に多い、という人は私に限らずたくさんいると思います。また毎日のお買い物に奥さん1人がいつも大きなミニバンに乗っていくというのは、どう考えても経済的ではありません。
しかも都市部を中心に、最近では簡単に予約してすぐ乗れるカーシェアリングがあります。だとすれば、こんな考え方も成り立つのではないでしょうか。
何人かとドライブするならカーシェアリング(またはレンタカー)、普段は2人乗りのスマートで十分。
そんなことを言うと「じゃあ全部カーシェアリングやレンタカーでいいじゃん」と言われそうですが、次ページでそれに対する反論をさせていただこうと思います。