トルコ/トルコの観光・世界遺産

パムッカレ(2ページ目)

ユネスコ遺産にも登録されている石灰棚からヒエラポリスの遺跡、そして温泉プールまで、意外と見どころもりだくさんのパムッカレ。拠点となるデニズリ市からのアプローチを始めとしたパムッカレ観光攻略法はこちらです。

執筆者:安尾 亜紀

パムッカレの見どころ

パムッカレはトラベルテンと呼ばれる石灰棚とヒエラポリス遺跡が主な見どころですが、どちらもかなり広いエリアにまたがっている上に中に考古学博物館や遺跡プールも含まれているため、全てをみっちり経験しようと思うと丸一日はかかる観光スポット。そして真夏には容赦なく降り注ぐ太陽の光がかなりきついので、「水・帽子・日焼け止め」の3点セットは忘れずに!

死ぬ前に一度は見ておきたい、石灰棚

石灰棚

夕焼けで赤く染まる石灰棚は絶景! (©Denizli Il Kultur ve Turizm Mudurlugu)

見渡す限り丘の景色が続く中から忽然と現れる真っ白な石灰棚。これは石灰を多く含む温泉水が湧き出たところに、その石灰成分が沈殿・凝固して段々の層を作ったもので、ユネスコの世界遺産にも登録されています。近年、こうした石灰棚の汚染や温泉湧水の減少が進み、足し湯が行われたり一時的に立ち入りが禁止されたりもしましたが、今ではまた少しずつ白さが復活してきており、その温泉水も澄んだ色になってきました。

入口は二つありますが、くまなく全てを制覇したい人は北門から入ってネクロポリスを始めとしたヒエラポリス遺跡を先に見てまわり、その後石灰棚を裸足で歩いて降りて下の通りに出るルートがおススメ。ただし、「遺跡はともかくとして、早く真っ白な石灰棚が見たい!」という人は逆に南側にある門から入ってすぐに石灰棚を堪能、それからゆっくり遺跡をまわるのがいいでしょう。

石灰棚は真っ白で日影も皆無なので、真夏の昼時は暑さが激しく体力を消耗しやすい観光スポットです。朝早く、もしくは夕暮時を狙って行くといいでしょう。特に石灰棚越しに見る夕焼けや日の入りは絶景でおススメですが、暗くなってからの一人歩きは危険なので避けましょう。

いにしえの古代都市、ヒエラポリス

ヒエラポリス

劇場を始めとした有数の遺跡が残るヒエラポリス (©Denizli Il kultur ve Turizm Mudurlugu)

ベルガマ王エウメネス2世によって創建されたヒエラポリス古代都市。この辺り一帯に湧き出る温泉には療治作用があることから、この都市は古代から重要な宗教儀式の中心地だったとも言われています。ギリシャ・ローマ遺跡ではおなじみのネクロポリス(墓)、門、アルカディア通り、アゴラ、劇場、給水所、神殿などが残っており、とりわけ劇場の保存状態は良好です。この都市の聖域とされていたプルトニュームと呼ばれる有毒ガスを発生させている洞窟もありますが、ここは現在でも立ち入りは禁止。この遺跡、石灰棚同様日影がほとんどないエリアなので、真夏は暑さが厳しいスポットです。

<DATA>
Traverten(トラベルテン=石灰棚)とHierapolis(ヒエラポリス)
TEL:0258-272-2044
開館時間:24時間(休なし)
入場料金:20トルコリラ(石灰棚とヒエラポリス共通)

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます