子どものクレジットカード練習
海外でも利用可能なので、どんな場面でも活躍できそうです。
残高分しか利用できないので、使いすぎも心配ないし、子どもがやりくりしながらカード払いをすることができるのです。まさに子どものクレジットカード利用の練習にはもってこい。金銭教育の薄い日本では、クレジットカードを初めて持った人が、利用の仕方を間違えて高額請求され支払えない!となることもあります。それを未然に防ぐためにも、カードで決済をする練習が必要であり、それに一役買うでしょう。
早いうちから「自分がカードで支払えるのはこれだけ」と利用方法にセーブをかけることを覚えることが、後々子供のクレジットカード生活にも生きてきます。音楽をダウンロードする、電子書籍を買うなども、親が払ってあげるのではなく、子どもが自分のお金をやりくりしながら購入することを覚えられるのです。
我が家の話で恐縮ですが、高校生の娘にはVisaデビットカードを作って持たせています。自分で口座に入れて、カード決済してよいと話して使わせています。主に音楽のダウンロードに使っているようですが、残高を確認しながら、お小遣いをやりくりして口座に入金したり、とっても慎重に使っているようです。カードを持つうれしさの半面、お金がない、と親に泣き付くのは恥ずかしいとか、ルール違反などという意識を強く持ったようです。
海外でも通用
海外旅行でももちろん使えるVisaデビットカード。現地で現金が必要になった時は、自分の口座からATMで、現地通貨でお金を引き出すことができます。もちろん、円換算レートはかかってしまいますが、両替所に並ぶ必要がなく、引き出し手数料は銀行によって異なりますが、無料~210円と海外取引事務手数料3.0%(ATM設置銀行独自の手数料はかかる場合があります)と国内手数料とほぼ変わりありません。お金を借りずに海外旅行も楽しめるのは、旅行でのお金の使い過ぎを防止するにも有効ですね。海外旅行に行って楽しむために、利用口座にお金を蓄えよう、などという目標もできやすくなります。
クレカが作りにくい方もOK
クレジットカードが嫌い、または作りにくい状況にある……という方でも、金銭管理ができ、口座を開設できる人であれば作成できる幅の広さも魅力です。時には、収入が十分ない、仕事が不安定などを理由に、クレジットカードの作成が困難なケースがあります。そういう方でも、取扱いのある銀行に口座を開設できる人であれば、所有することができ、カードライフを送ることができます。Visaデビットカードが日本で利用され始めた時、「債務整理をした人でも作れるクレジットカード」とインターネットで盛んに宣伝する人が増えたため、当初はあまり良い印象をもたれなかったように思います。確かに口座を開設できればカードを持つことはできますが、債務整理をした人が何とかクレジットカードを持ちたいと考えて作ろうと考えるのはナンセンス。債務整理をしなくてはいけなくなった理由、意味を考えてください。手持ちのお金を計画的に、銀行口座に預けたままでも買い物ができる利便性を上手に生かす目的での作成にしましょう。
実は海外では後払いより即時決済が主流
海外ではクレジットカード利用による自己破産などが問題になっています。そういうお金のトラブルに陥らないためにも、即時決済で使い過ぎを防ぐカードが人気です。クレジットは分割や将来的な支払いを見据えた買い物の時に利用し、日常的にはお財布代わりに即時決済を利用する。そういう役割分担で上手に活用しているのです。このように、Visaデビットカードにはクレジットカードにはない魅力が沢山あります。もちろん、クレジットカードを否定するわけではなく、上手に役割分担をし、自分の持つお金を有効に使ってほしいのです。後払いの管理に自信がなければ、まずは即時決済からカード使いの練習を。間違った後払いの利用方法は、のちに自分の首を絞めることになりかねません。幅広く使え、貯金生活の一助ともなるVisaデビットカード、即時決済カードの便利さ、有益さを皆さんに知っていただき、「お金のすみわけ」も上手にしていただきたいな、と思っております。
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